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日本製紙クレインズ
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ゲームレポート
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2008-09アジアリーグ
日本製紙クレインズ アニャンハルラ
日本製紙クレインズ3 2アニャンハルラ

プレーオフセミファイナル2008-2009
DATE:3月7日(土)17:00 PLACE:安養 SCORE:得点結果はこちら(アジアリーグHP)>>

試合総評
 3月7日、アジアリーグアイスホッケープレーオフセミファイナル、日本製紙クレインズ対アニャンハルラ第7戦が安養アイスアリーナ(韓国)で行なわれた。3勝3敗で迎えた最終戦。前日、スーパーセーブを連発したGK#61石川が体調不良のため、急きょ、GK#42清川が先発となったが、これが返ってチームの結束力を強める結果となった。試合は2対2で迎えた第3ピリオド終了直前、昨日に続いてFW#17飯村が劇的な決勝ゴールを決め、5年連続のファイナル進出を決めた。
 第1ピリオド、今日もハルラがスタートからクレインズゴールを脅かす。先発の清川も久しぶりにマスクをかぶるとあってか、ゴール裏で転倒したり、DFとのコミュニケーションがうまくいかなかったりと、不安な立ち上がりとなる。しかし、クレインズはハルラの間隙を突き、ニュートラルゾーンでFW#75ユールがパックを奪うとブルーラインを割ったところで右サイドのFW#17飯村へ。飯村がハルラDFと競り合いながら強引にシュートを放つと、そのパックが相手のスケートに当たり、スロットゾーンの中央へ転がった。そこに今プレーオフ絶好調のFW#11西脇が飛び込み、ゴール左上に決めた。ハルラもすかさず反撃を開始し、6分27秒、パワープレーでDF#2ジョン・ウォーのシュートリバウンドをFW#25ブロック・ラドゥンスキが決め、まずは同点。終了間際の18分14秒にはDF#3伊藤(賢)と競り合いになったFW#96ソン・ドンファンがゴール裏から回り込んでシュートを放つと、パックは清川の股間を抜けてゴールラインを割った。逆転を許したクレインズは苦しい展開となり、第1ピリオドを終了した。
 第2ピリオド、後がないクレインズは守りを意識しながら、速いパス回しからハルラゴールを果敢に攻める。ハルラも第1ピリオドと変わらず、パックをゴールに集めた。4分31分、西脇がブレークアウェー。GK#30ソン・ホソンと1対1になる。まず、左にフェイントをかけ、次に右に切り返し、ホソンの股間を狙ったが、惜しくもゴールにはつながらなかった。その後も西脇にチャンスが訪れ、このシリーズの鍵を握るのはやはりこの男か・・・と思われた6分2秒、パワープレーのチャンスにDF#23大澤、飯村とパックが回り、ゴール逆サイドに詰めてきたDF#7ディックに流すと、それをきっちり合わせて同点に追いついた。その後も両チームとも激しく攻撃を仕掛けたが、清川、ホソンの好守で追加点を挙げることなく、第2ピリオドが終了。会場は99.9%がハルラの応援という異様な状況のなか、日本から駆けつけたサポーターの声も会場に響き渡る。
 第3ピリオド、これまでの展開と打って変わって得点を取られないホッケーとなり、完全なスコアリングチャンスを互いに作ることができない。そのまま第3ピリオドも終盤に入り、今日も延長突入かと思われた17分9秒、ここまでゲームを左右するペナルティを取らなかったマリコンダレフェリーが、ユールにトリッピングのペナルティを宣告。クレインズは窮地に立たされた。しかし、クレインズはFW#27石黒やFW#21酒井らが体を張ったプレーを見せ、シュートを清川まで届かせない。ユールのペナルティが終了し、ハルラもこれで延長と気が緩んだのか、ディフェンスゾーンが手薄となった19分43秒、ユールがコーナー近くまで持ち込むと、逆サイドの西脇が突進。ハルラDFが西脇に気を取られると、スロットゾーン高めの位置がフリースペースとなり、そこに飯村が飛び込んでパスを受ける。飯村がハッシュマークまで前進し、右にワンフェイクしてからシュートを放つと、パックはホソンの左肩をかすめてゴールネットに突き刺さり、ほどなく第3ピリオドが終了。飯村の連夜の決勝ゴールで、第6、7戦を制したクレインズはファイナルステージでアジアリーグチャンピオンを賭け、3月13日(金)から西東京で、すでにファイナル進出を決めているSEIBUプリンスラビッツと戦うこととなった。
 この試合の殊勲者は間違いなく清川だ。バックアップゴーリーのコンディション調整はとても難しい。その上、尋常ではないプレッシャーがかかる大一番で、自分の技術を出し切ることは大変だったろう。そんな中、最後までゴールを守りきった清川、そして、チームがそんな状況を理解し、ひとつにまとまったことが大きかった。試合後の清川の顔は感涙でぐしゃぐしゃに崩れており、写真を撮るのもはばかられるような状態だった。
 ファイナル終了後、選手たちが感涙にむせぶ・・・そんな光景をもう一度、見たい。

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監督のコメント
監督石川が体調不良で急きょ、清川にこの試合を託した。この緊急事態にプレーオフモードで気持ちが高まっているところにさらに火がつき、チームがひとつになった。はじめはハルラに押されていたが、それに清川が耐え、中盤以降、攻撃にもリズムが出てきた。第3ピリオドに入る前には再度、守りを注意した。選手はそれを実行してくれた。技術的だけでなく、精神的にも充実した今シーズンのベストゲームだった。選手の勝ちたい気持ちが強く、勝利の神様がクレインズにちょっとだけ味方してくれたのかもしれない。SEIBUがこれからどうなるかわからないなかで、日本のホッケーを盛り上げたい、もう一度、日本で最後のシリーズをやりたかった。ハルラはいいチーム。強い、すばらしいチームだ。このようないいゲームをできたことをハルラチームに感謝したい。 ファイナルはSEIBU。絶対に勝ちたい。まずは釧路に帰っていろいろ整理し、勝てるホッケーをできるように準備したい。

選手のコメント

清川和彦選手(GK#42)のコメント
GK#42 清川和彦選手 今日の先発は朝、起きてから監督に告げられた。最初は冗談かなと思ったが、事情を聞いて身が引き締まる思いだった。レギュラーシーズンのハルラ戦はあまりいい印象がないので、気持ちを切り替えて、いいプレーをイメージした。ゲーム開始は緊張してスケーティングミスなど、DFに迷惑をかけた。徐々にゲームをコントロールできるようになり、絶対に勝てると思った。僕がクレインズのゴールを守っているときは飯村が活躍しない日が多いのでまさかと思ったけど、今日は飯村に感謝している。バックアップの準備はいつでもしている。SEIBU戦でもチャンスがあればいつでもいく。今日はうれしくて久しぶりに泣いてしまいました!

 

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ゴールに突進するハルラ選手の猛攻に対し、体を張って守るGK#42清川和彦。
Photo by Lim Chae Woo
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5年連続でファイナル進出を果たし、喜び合うクレインズの選手たち。
Photo by Lim Chae Woo

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