環境保全のために環境負荷の低減

大気汚染物質の排出抑制

製紙工場では、ボイラーとタービンで自家発電をしています。ボイラーから排出される水蒸気には、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、ばいじんなどが含まれます。日本製紙グループでは、それらの大気汚染物質を脱硫装置、脱硝装置、集塵機などで基準値以下に処理することに加え、自治体との協定値も順守しています。

NOx排出量・SOx排出量の推移 グラフ注釈
ばいじん排出量の推移

水質汚濁防止

製紙工場では、水中に分散させたパルプ懸濁液を薄くシート状にし、それを乾燥させることで紙をつくります。そのため、紙づくりには水が大変重要であるとともに、排水には、紙にできなかった微細なパルプ繊維や填料、木材からの抽出成分などが含まれています。
日本製紙グループでは排水中に含まれるCODやBOD、SSなどの水質汚濁物質やpHを排水処理設備で基準値以
下に処理することに加え、自治体との協定値も順守しています。

水使用量・排水量の推移 グラフ注釈
COD/BOD、SSの推移

振動・騒音・臭気防止

騒音・振動の防止

製紙工場は、製造設備も大きく、モーターやポンプなどの回転体が多いことから、騒音・振動の発生源が数多くあります。2015年度の苦情は騒音で5件、振動では1件でした。苦情の有無にかかわらず、各工場で騒音・振動の問題があると判断した場合には、騒音発生源の騒音レベル抑制、防音設備の設置、設備の設置位置の見直しなどの対策を順次講じています。

騒音対策工事前

騒音対策工事前(日本製紙(株)富士工場)

騒音対策工事後

騒音対策工事後(日本製紙(株)富士工場)

臭気の防止

パルプの製造方法のひとつであるクラフトパルプ法は、その製法上、硫化水素・メチルメルカプタン・硫化メチル・二硫化メチルといった悪臭成分が発生しやすく、工場周辺に拡散する可能性があります。2015年度、臭気に対する苦情は1件ありました。工場では、発生する臭気を封じ込める設備や分解する装置を導入するとともに、定期的に臭気を測定するほか、工程のパトロールで臭気漏れがないか確認するなど、臭気の拡散抑制に努めています。

土壌汚染防止

日本製紙グループ各社の工場で使用する原材料や薬品には、重金属やトリクロロエチレンなどの土壌汚染物質はほとんど含まれておらず、土壌汚染による大きな問題は発生しにくいといえます。2015年度、グループ各社において土壌汚染が発生した事例はありません。

PRTR法への対応

PRTR制度とは、有害性のある多種多様な化学物質が事業所から排出される量および廃棄物に含まれて事業所外へ移動する量を事業者が集計し届け出る制度です。日本製紙グループにおける2015年度のPRTR制度対象化学物質の排出・移動量は、それぞれ158トン、78トンでした。今後もこれらの物質の排出・移動量を削減するとともに、使用薬品の切り替えなどによって使用量の削減にも取り組んでいきます。
日本製紙グループでは、各工場でリスクコミュニケーションを開催し、PRTR制度対象化学物質の管理や使用状
況について地域住民の方へ説明しています。

PRTR法対象物質の排出量・移動量の一覧(PDF:486KB)