森林資源のために国内社有林について

日本製紙(株)は、国内に総面積約9万ヘクタールの社有林を保有しており、民間では全国第2位の森林所有者です。
日本製紙グループにとって、森林は経営資源として重要な意味を持つ一方、森とともに生きる企業として、森林の多面的な役割を認識しその維持に努めています。
北海道から九州まで全国400カ所に広がる社有林では、各地域で特性に応じた森林管理を実践し、持続可能な森林経営を進めています。

代表的な国内社有林

樹種別構成比

国内全社有林で森林認証を取得

日本製紙(株)では国内の全ての社有林でSGEC森林認証を取得しています。
SGEC森林認証は日本独自の森林認証制度で、日本の風土に適したかたちで水源涵養や生物多様性といった森林の多面的機能を維持し、持続的な森林経営が行われているかを審査します。日本製紙(株)の社有林は、生物多様性に配慮しながら各地の自然環境に適した森林施業を行ってきたことが評価されました。今後もこの森林認証を維持していきます。

国内自社林での森林認証取得状況

環境林分の設置

日光白根山(群馬県 菅沼社有林)
日光白根山(群馬県 菅沼社有林)

日本製紙(株)では、適切な森林経営を実施するにあたって、社有林を「経営林分」と「環境林分」に明確に区分し、それぞれの林地特性に適した管理を行っています。社有林全体の約80%を占める「経営林分」では、木材生産の場として活用しながら、周辺環境や地域特性に配慮した森林経営を推進しています。「環境林分」では、木材生産目的の伐採を行わず、生態系保全や水源涵養など森林の持つ環境機能の保全に努めています。環境林分は国内社有林の約20%(約1.8万ヘクタール)に及び、この中には阿寒や日光など国立公園に指定されている森林もあり、多くの生物の営みの場となっています。

国内社有林のIUCNカテゴリーに関する構成 >

国内社有林の整備

日本製紙(株)では、下刈りや枝払い、間伐の実施など国内社有林の維持・管理に年間約7億円を費やしています。国産材価格が低迷するなかで、採算は取れていないのが実情ですが、森の恵みである木材を利用することで存続・発展してきた企業として、森林の多面的な機能を十分に発揮できる、バランスの取れた持続可能な森林経営に努めています。

間伐作業(静岡県北山社有林)

間伐作業(静岡県北山社有林)

北山社有林の木材を使用した「SGEC森林認証の家」

北山社有林の木材を使用した「SGEC森林認証の家」

国内森林の健全な育成・利用に向けて

間伐材の活用 ~「森の町内会」への参画~

国内森林の健全な育成のためには、間伐の促進が必要です。しかし、現在では、間伐材の販売価格に行政の補助金などを加えても、間伐コストが上回るため、間伐が行われない森林が全国に広がっています。
日本製紙グループは、環境NPOオフィス町内会が始めた森林の育成を支援する取り組み「森の町内会」に参画し、間伐材の活用に取り組んでいます。「森の町内会」は、企業の環境貢献として間伐費用の不足分を補う「間伐促進費」を付加した「間伐に寄与する紙」を購入・使用してもらうことで、間伐を促進する仕組みです。日本製紙(株)は、間伐材から生産された木材チップを工場で受け入れて、間伐に寄与する紙を生産しています。

間伐に寄与する「森の町内会」の仕組み