事業とCSR CSR活動と企業価値の向上

総合バイオマス企業としての持続可能なビジネスモデルを土台に、持続可能性という社会の要請に正面から向き合い、さらにそれをビジネスチャンスにつなげていきます。
社会の要請に対応し、安定して営業利益500億円を創出する事業ポートフォリオの構築を目指します。



持続的発展に寄与する 3 つのサイクル
 
日本製紙グループは、社会から永続的に必要とされる企業グループになることを目指しており、その要件のひとつとして、事業活動を通じて持続可能な社会の構築に寄与することを掲げています。再生可能なバイオマス資源を無駄なく活用する当社グループのビジネスモデルは、それ自体が社会の持続可能な発展に貢献するものです。その上で当社グループは、事業活動が環境・社会に与える負の影響の回避・低減に努めています。これは社会の一員としての責任であり、実行しないことは企業存続に関わるリスクだと認識しています。
さらに当社グループは、環境・社会に与える正の影響も強化します。社会的課題をビジネスチャンスととらえ、その解決に貢献することで、当社グループの社会的価値のみならず経済的価値の向上も図ります。第6次中期経営計画では、最終年度である2020年度に営業利益470億円を目指します。当社グループの強みを活かし、社会の要請にも応えるポートフォリオバランスで事業を成長させていくために、持続可能な社会の構築に貢献できる製品・素材の開発および新規事業の早期戦力化を目指します。

当社グループが環境・社会への正の影響を
強化できる取り組み・事業の例

「紙化ソリューション」の推進

使い捨てプラスチック製品による海洋汚染問題などを背景に、世界各国で再利用可能な製品や生分解性を有する製品などへの需要が高まっています。日本製紙(株)は、それらのニーズに対応するため、2018年8月に紙化ソリューション推進室を設立しました。日本製紙グループは、牛乳パックなどの飲料用紙容器をはじめ、紙カップ、包装用紙など、これまでにも「紙」を素材とするパッケージ用途の製品を食品・飲料など幅広い産業分野に供給してきました。さらに、紙に高いバリア性を付加した新しい包材として「シールドプラス®」を2017年11月に上市するなど、"紙でできることは紙で。"を合言葉に、環境問題の解決に貢献する製品の開発を推進しています。
持続的発展に寄与する 3 つのサイクル
「シールドプラス®

家庭紙・ヘルスケア

セルロースナノファイバー(CNF)を配合し消臭機能に優れた「ポイズ®肌ケアパッド」「肌ケア アクティ®」シリーズで超高齢社会に対応していきます。また、トイレットペーパー・キッチンタオルの長尺化によって、お客さまにとっての使いやすさを高めるほか、輸送・保管効率を向上させて環境負荷の低減にも貢献します。
建築廃材など

「ポイズ®肌ケアパッド」

RPF

「スコッティ®フラワーパック3倍長持ち4ロール」

新素材

プラスチック・金属などの枯渇性資源から、再生可能なバイオマス資源に代替することで、持続可能な社会づくりに貢献できます。CNF製品「セレンピア®」は、開発・実用化段階に入っており、樹脂・プラスチックなど産業系資材の代替需要に向けた商品開発や受注獲得に最優先で取り組んでいきます。「ミネルパ®」は、消臭抗菌・難燃などの特性が活かせる用途を探求し、早期実用化を目指します。
持続的発展に寄与する 3 つのサイクル

エネルギー

製紙工程で長年培ってきた発電技術を活用し、風力・バイオマス発電などによる再生可能エネルギーを安定供給することで、CO2排出量の抑制に貢献します。
建築廃材など

大竹工場太陽光発電設備

RPF

秋田風力発電所

第6次中期経営計画(2018-2020年度)のテーマと経営目標

持続的発展に寄与する 3 つのサイクル
 
持続的発展に寄与する 3 つのサイクル