木は再生可能な資源です。製紙工場では、古くから、木材チップからパルプをつくるときに発生する「黒液」を燃やして蒸気や電気を生み出しています。また、紙を造る工程で発生するペーパースラッジや、未利用材や建設廃材なども木質バイオマス燃料として利用しています。
日本製紙グループでは、全国にある工場で、合計180万kwの自家発電設備を備えており、発電した電力は一部を除き、主に工場の生産活動に使用しています。そのなかで、東日本大震災以降は、電力会社の要請に応え、休止していた発電設備も稼働させ、多くの工場で外部送電を実施してきました。
電力の安定供給は日本の社会全般における重要課題です。そのため日本製紙グループでは、これまで培ってきた発電技術に加えて、土地や人材などの経営資源を生かし、新たな発電設備の導入によるエネルギー事業の拡大に力を入れています。