2000年6月27日

生協と共同で古紙リサイクルシステムを構築

日本製紙株式会社

伏木工場では、北陸地域(富山・石川・福井)の生活協同組合、地域の古紙回収業者と共同で古紙リサイクルシステムを構築し、4月から回収・再生産を始めました。

北陸地域の生活協同組合を統括する「COOP北陸事業連合」(以下「コープ北陸」)では、カタログ・チラシ用に年間約2000トンの紙を使用しています。これらの紙は、従来は一般の古紙として回収されるか、ゴミとして捨てられていました。今回コープ北陸から「もっとリサイクルの充実を図りたい」との意向で、当社の紙販売代理店である「日本紙パルプ商事株式会社」を通じ、再利用の申し入れがありました。

回収・再利用の流れは次の通りです。

1. 生協会員に利用されたカタログ・チラシ類は、商品配達時に会員から引き取られます。
2. 配達時の帰り便を利用し、ストックヤードに古紙を集めます。これを地元の古紙業者が選別・圧縮し、当社伏木工場に販売します。
3. 工場では回収された古紙を使い、コープ北陸向けのカタログ・チラシ用紙を生産・販売します。

今回のシステムは、当社工場で生まれた紙がリサイクルを通じて再び同じ紙に生まれ変わる「クローズド・ループ」が特徴で、コープ北陸で使われる年間2000トンの紙のうち、80%にあたる1600トンのリサイクルを目指しています。
息の長いリサイクルには経済性の裏付けが欠かせません。今回の試みは、紙の販売範囲、工場との距離、地元古紙業者との協力、紙販売代理店からの支援など、いろいろな条件がうまく一致し、実現しました。今後他地域においても、それぞれの地域の特性に応じた方法で、古紙リサイクルの輪を広げていきたいと考えています。

 
以上