2001年6月18日

日本製紙と日本紙パルプ商事が中国で板紙事業に進出

日本製紙株式会社

日本製紙(日本ユニパックホールディンググループ)と日本紙パルプ商事の両社は、上海茉織華(2000年売上高:14億人民元)と提携して、浙江景興紙業集団有限公司(浙江省平湖市、上海の南西約100Km)に資本参加し、中国でのライナー生産及び段ボール事業に進出する。

浙江景興紙業(ライナー・中芯/年産12万t)は、華東地区における旺盛な段ボール需要に対応するため、本年末に20万tライナー・マシンを新設、2005年には年産100万tへ拡大させる計画を進めている。日本製紙は関連会社である日本板紙の協力を得て同社の技術指導を、日本紙パルプ商事は原料供給及び一部製品の輸出を行う。上海茉織華は日本向の衣料及び印刷で急成長を続けているが(1999年1月に上海で上場)、今回の出資を機に製紙業への参入を図る。

浙江景興紙業の発行株式のうち、日本製紙と日本紙パルプ商事が各々5.5%、上海茉織華が41%を取得し、3社で同社発行株式の過半数を占める。なお、同社は、将来、上海での株式上場を計画している。

日本製紙と日本紙パルプ商事の両社は、中国における共同事業として、1995年末に山東省で寿光麗奔製紙を合弁で設立し、ノーカーボン原紙の製造・販売を行っている。今回の進出は、中国における今後の板紙事業展開の足掛かりとするとともに、航空券・小切手帳印刷などで圧倒的強みを持つ上海茉織華との関係強化により、情報用紙・特殊紙分野における新たな事業展開を積極的に進めていく。

 
以上