2002年1月22日

八代工場にECF漂白設備を設置
~環境対応のECF漂白方法としてオゾン漂白法を導入~

日本ユニパックホールディンググループ
日本製紙株式会社

日本ユニパックホールディンググループの日本製紙は、八代工場(熊本県八代市)に約29億円を投資して、平成15年5月完成予定で、クラフトパルプ製造設備の漂白工程をECF化することといたしました。また、ECF化にはオゾン漂白法を利用いたします。

日本製紙では、平成5年4月に制定し、平成12年3月改訂した「日本製紙環境憲章」により、クラフトパルプ漂白法のECF化(塩素を使用しない漂白法)を積極的に推進することとしています。これに則り、国内で初めて平成8年、釧路工場に設置して以来、クラフトパルプ製造設備のある旭川、勇払工場と順次改造を進めており、現在、石巻工場の設備を改造しています。

今回の設備投資は、八代工場に2ラインあるクラフトパルプ漂白工程をECF化するもので、それぞれ平成15年1月と同年5月に完成予定です。このうちの1ラインに、勇払工場に続く当社で2基目のオゾン漂白設備を導入することとなりました。ECF漂白を導入することにより、有機塩素化合物の発生や排水の色、排水の量等、環境負荷を大幅に低減させることができます。また今回は、「酸処理プロセス」というものを日本で初めて導入します。これは硫酸を用いてパルプを高温処理する方法で、従来よりも操業効率、漂白効率を向上させるのが目的です。

日本製紙は、木材や古紙というバイオマスを原料として利用する資源循環型産業である紙パルプ製造業のリーダーとして、積極的に環境改善を進めてまいります。

 
以上