2002年7月29日

南アフリカ植林地において森林認証(ISO14001)を取得

日本ユニパックホールディンググループ
日本製紙株式会社

日本ユニパックホールディンググループの日本製紙は、7月10日、南アフリカの植林地において、国際標準化機構の定める環境マネジメントシステム規格(ISO14001)の認証を取得しました。ISO14001は、環境への取り組みについて継続的に改善を進めるシステム構築に関する認証であり、森林経営に適用することで持続可能な森林経営を目指すことを認証する、広く世界で取得されている森林認証です。

当社は、南アフリカのクワズールー・ナタール州において、住友商事株式会社および現地チップサプライヤー(CTC:Central Timber Co-operative Ltd.)と共同で海外植林事業(現地植林会社:Forest Resources Pty. Ltd.)を行っています。植林地の面積は約4,500ヘクタールで、1997年から自社植林木チップとして木材チップを輸入しています。今回は、当社植林地だけでなく、CTC植林地・チップ工場においても同時にISO14001を取得しました。

近年、各国・地域において、持続可能な森林経営を第三者機関が認証する森林認証制度が創設・運用されるようになってきています。当社は、植林はそれ自体が持続可能な経営林であるとの認識に立ち、植林木の利用を進めるとともに、天然林についても、環境保全はもとより経済性、社会性を保って適正に管理されている森林から資源調達を行っています。また、当社は、オーストラリア、チリ、南アフリカ、中国において植林事業を着実に推進してきており、今後は、当社海外植林地についても、各地域で最も適した森林認証の取得を検討していきます。

なお植林木の利用については、当社は、環境憲章のもと、持続可能な広葉樹チップ資源の造成を目的とする海外植林事業「トゥリーファーム構想」~2008年までに「10万ヘクタールの海外植林」、「輸入広葉樹チップに占める植林木比率は70%以上」~を目標に掲げています。すでに、昨年末までに4万ヘクタール以上の海外植林を行いました。2008年には、当初目標以上の約11万ヘクタールの植林地を造成し、輸入広葉樹チップにおける植林木比率は約80%(グループ全体)となる見込みです。

 
以上