2005年11月9日

吉川広家が上田宗箇に贈った「桜」の苗木づくりに協力
-吉川家・上田宗箇親交380周年記念行事-

日本製紙株式会社

11月12日(土)、吉川資料館(山口県岩国市)の10周年記念事業を代表して、「吉川家・上田宗箇の親交380周年記念行事」が開催されます。そこでは、日本製紙(社長:中村雅知)が独自の育種技術を活用して育成した、由緒あるしだれ桜の苗木が紹介されます。このしだれ桜の原木は、周防岩国藩の初代藩主である吉川広家(1561年~1625年)が武将・茶人として名高い上田宗箇(1563年~1650年)に贈ったものです。
 
吉川広家と上田宗箇は、1588年に豊臣秀吉が聚楽第で催した観月歌会で交流を深めました。その後、時代は大きく変化して徳川の世となり、吉川広家は岩国藩主として、上田宗箇は広島へ移封となった浅野家の国老として再会しました。二人は旧交を温め、吉川広家は上田宗箇に「しだれ桜」を贈り、上田宗箇は返礼として「みみずくの手水鉢」を贈ったとされています。
 
当社は、独自の育種技術により、これまでにも苗木をつくることが難しいとされていた樹木・植物の苗木づくりに成功し、由緒ある桜や絶滅危惧種に指定された植物などの後継育成に貢献してきました。このたび育成した苗木は吉川広家が上田宗箇に贈った「しだれ桜」のクローンであり、記念行事では、吉川広家の墓を見守る「みみずくの手水鉢」の拓本と交換され、吉川家に里帰りすることになります。
 
 
吉川資料館10周年記念事業(主催 財団法人吉川報效会)
「吉川家・上田宗箇の親交380周年記念行事」
日 時 : 11月12日(土) 15時~16時
場 所 : 吉川資料館 前庭 (山口県岩国市横山2-7-3 TEL 0827-41-1010)
なお、記念行事以外にも特別展示、句会と表彰式、記念茶会、山花祭、などが行われます。
詳細は吉川資料館にお問い合わせください。

 
以上