2007年10月3日

国内の全社有林(約9万ヘクタール)でSGEC森林認証を取得完了
~東北、関東・中部・近畿の社有林で同認証を取得~

日本製紙株式会社

日本製紙(社長:中村雅知)は、10月1日、東北および関東・中部・近畿地方の社有林(20,271ヘクタール)で、日本の森林認証制度である『緑の循環』認証会議(SGEC:Sustainable Green Ecosystem Council)(注)の森林認証を取得しました。これにより、国内の全ての社有林(89,891ヘクタール)においてSGEC森林認証の取得を完了しました。

当社は、静岡県の北山社有林(673ヘクタール、2003年)に始まり、九州(18,317ヘクタール、2005年)、北海道(43,674ヘクタール、2006年)、中国・四国・近畿(6,956ヘクタール、2006年)と、順次、全国各地の社有林においてSGEC森林認証の取得を進めてきました。

今回 SGEC森林認証を取得した東北および関東・中部・近畿地方の社有林は、スギ・ヒノキを主とする人工林と広葉樹天然林がほぼ同じ割合で構成され、木材生産の場として活用されるとともに、地域の自然環境保全に貢献しています。特に、鳳凰社有林(1,451ヘクタール、山梨県)、菅沼社有林(4,915ヘクタール、群馬県)の2つの社有林は、一部が国立公園等に指定され、それぞれ日本百名山に数えられている鳳凰三山(観音岳:2,840m)と日光白根山(2,578m)を有し、全国から多くの登山客が訪れます。また、日光白根山では、日本製紙グループの自然環境教室「森と紙のなかよし学校」を開催するなど、社会教育活動の場としての活用を展開しています。

当社は、2005年に静岡県の菊池建設株式会社と共同で「SGEC森林認証の家」を開発しました。さらに、今年末には熊本県の新産住拓株式会社が当社のSGEC認証材で住宅建設を開始する予定です。今回、全ての国内社有林においてSGEC森林認証を取得したことを機に、認証材の利用開発を全国へ広め、国産認証材の普及促進と生物多様性に配慮した持続可能な社有林経営に努めていきます。

『緑の循環』認証会議 ・・・ 「日本の森林管理レベルを向上させ、豊かな自然環境と持続的な木材生産が両立する、健全な森林育成を保証する制度」として、2003年6月に設立。

岩手県 釜石社有林 岩手県 門社有林
岩手県 釜石社有林 岩手県 門社有林

静岡県 下白岩社有林
 
静岡県 下白岩社有林  


 
以上