2008年10月16日

コピー用紙(PPC用紙)のラインナップ変更
-古紙パルプ配合率100%の「PPC用紙 N100」を発売-

日本製紙株式会社

日本製紙株式会社(社長:芳賀義雄)は、当社ブランドのコピー用紙(PPC用紙)のラインナップに古紙パルプ配合率100%の新製品を加えることにいたしました。
当社は、古紙パルプ配合率100%のコピー用紙(PPC用紙)の製品化にあたり、本年4月より品質上の課題をクリアすべく、製造条件や使用古紙などといった様々な条件を変更してテストを重ねてまいりました。このたび、社内評価の結果から実用上問題のない品質を確立したと判断し、本年10月より販売を開始いたします。
 
1.古紙パルプ配合率100%の新製品「PPC用紙 N100」について
古紙パルプ配合製品への顧客ニーズに応えて、このたび定量68g/m2の新製品「PPC用紙 N100」 を商品化しました。主な品質規格は次のとおりです。
 
古紙パルプ配合率: 100%
坪量: 68 -1,+5g/m2
紙厚: 93±3μm
ISO白色度: 66.0±3%
 
生産工場: 日本大昭和板紙(株)吉永工場
 
2.技術的な背景
古紙パルプは繊維の寸法安定性が悪く、定量64g/m2で生産した古紙パルプ100%配合品では、特に高湿度環境下で使用した場合に、コピー機内で紙が丸まるカールによる紙詰まりが多発する傾向がありました。
また、上質系の良質な古紙の入手が困難なため、新聞、雑誌系の古紙を従来のものより多く配合する必要があることから、高湿度環境下でのカールコントロールに加えて、使用古紙の変更による品質変動への対応が主な課題となっていました。
そのため、約半年間にわたって、テスト抄造および弊社所有の各種コピー機を用いた搬送テストを中心とした社内評価を繰り返した結果、このたび、最適生産条件を確認するとともに実用上問題のない品質を確立したと判断いたしました。
新製品の「PPC用紙 N100」は、従来の古紙パルプ高配合製品(古紙パルプ配合70%以上・当社銘柄「PPC用紙 N70」)と比較して、坪量規格は4g/m2アップ、紙厚規格は3μmアップ、ISO白色度規格は4%ダウンとなります。

 
以上