1996年12月11日

鐘淵化学と日本製紙がPSPで合弁会社設立

日本製紙株式会社

鐘淵化学工業株式会社(本社 大阪:社長 古田 武)と日本製紙株式会社(本社 東京:社長 小林 正夫)は、ポリスチレンペーパー(PSP)の製造販売を目的として、合弁会社「サンポリマー株式会社」を設立する。
 
PSPは、主たる市場を食品包装容器とするプラスチック発泡シートであり、食品鮮度を保つという容器特性からスーパーマーケット、コンビニエンスストアの発展に伴いその市場を拡大してきた。 さらに最近では、自動販売機対応、レンジアップ対応の容器も開発され、優れた食品容器素材として年々需要が拡大している。
 
今般、両社はPSP事業を一層強化すべく、規模の拡大、得意分野の補完により、21世紀に向けて事業基盤を強化する目的で、両社のグループ企業を含めて事業を統合し新会社を設立することとした。
 
鐘淵化学は、高分子と発酵を中核とする化学技術をベースに合成樹脂、バイオサイエンス、電子材料など多岐に亘る分野の素材を供給している。 特に高分子化学および樹脂加工に高い技術を有しており、PSP事業に関しても原料であるポリスチレン樹脂への知見と押出加工技術を武器として業界第3位の地位を占めている。 また日本製紙は100%子会社であるパールパッケージ株式会社でPSP事業を営んでいるが、同社はフィルム印刷・ラミネートに独自の技術を有する業界第4位のメーカーであり、同社と鐘淵化学グループとを合わせた平成7年度の生産量は約3万1千トンである。
 
新会社は、工程リニューアルをはじめとする生産設備の集約化など経営合理化により競争力の強化を図っていく。 すでに会社設立登記の申請準備を終え、事業統合のための準備を進めつつあり、平成9年4月1日より新会社での営業を開始する。
 
1.会社名  サンポリマー株式会社
2.資本金  9億円
3.出資比率  鐘淵化学工業:日本製紙  2:1
4.本社  東京都港区赤坂 1-12-32
5.社長  水野 雄之(鐘淵化学工業(株)取締役樹脂成形品事業部長)
6.社員数  約100名
7.事業内容  PSPを中心とする包装資材・産業資材用合成樹脂製品の製造・販売、紙および合成樹脂等の印刷
8.売上高  約100億円/年
9.設立年月  平成8年12月

 
以上