1998年6月19日

環境対応型焼却炉を新設

大昭和製紙株式会社

大昭和製紙(株)は、先に中期経営計画を発表し、2004年までの7カ年間で2,200億円の設備投資を計画しています。
この中で、省エネ・CO2対策等に400億円の投資を予定しています。
今回、その第一弾として、本社工場富士に廃棄物焼却炉および発電設備の設置を決定し、(株)荏原製作所に発注、1999年10月の完成を目指しています。
現在、製紙排水のスラッジを燃焼している多段式焼却炉の老朽化と、廃棄物処理法に適合するため更新するもので、廃熱の有効利用のため14,500KWの発電設備を備えています。
この設備は、補助燃料として、石炭、廃タイヤ等も燃焼可能なマルチフュエル型で、又、将来製紙原料として再利用困難な古紙の燃料化も考慮して、紙・プラスチック固形化燃料(RPF)も燃料として利用できることが特長です。
これにより、化石燃料の一層の削減が可能となり、CO2削減、地球温暖化防止対策としても期待されています。
この焼却炉は、(株)荏原製作所が開発した内部循環流動床式焼却炉で、製紙排水のスラッジの燃焼に実績があり、ダイオキシン・CO・SOX・NOX・ばい塵などの環境対策にも充分配慮されているばかりでなく、更に、発生する燃焼灰も全量再利用できるように設計されています。
この設備が完成すると、同工場での自家発比率は飛躍的に上昇し、更に将来の古紙処理設備の導入にも対応できるため、リサイクル工場としての同工場の経営基盤は更に強固なものになります。

 
以上