ニュースリリース富士山麓に広がる北山社有林のSGEC森林認証材(ヒノキ)を「静岡県富士山世界遺産センター 展示棟木格子プロジェクト」に供給

日本製紙株式会社
日本製紙木材株式会社

日本製紙株式会社(社長:馬城 文雄、以下「日本製紙」)と日本製紙木材株式会社(社長:藤澤 治雄、以下「日本製紙木材」)は、日本製紙が富士山麓に所有する北山社有林(静岡県富士宮市、面積約680ヘクタール)のSGEC森林認証材(ヒノキ)を、静岡県富士山世界遺産センター(静岡県富士宮市、以下「世界遺産センター」)の展示棟木格子プロジェクトに供給しました。
北山社有林は、日本独自の森林認証制度として発足した「SGEC(緑の循環認証会議)」の森林認証を日本で初めて取得した第1号認証林です。国内で初めてSGECのCoC認証を取得した日本製紙木材が施業管理を担当し、同社の流通における分別管理により、SGEC森林認証材を山元から建築物まで繋げることができました。

  

北山社有林の土場               世界遺産センターの木格子


世界遺産センターは、富士山が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されたことを受けて建設され、展示棟は、建築家・坂 茂(ばん しげる)氏による、逆さ富士をモチーフにした壁面が富士山から湧水を引き込んだ水盤に映り込む設計が特徴的な建物です。(12月23日オープン予定)
この逆円錐形に組まれた木格子の部分には、北山社有林など、地域の山林から、主要樹種であるヒノキ材が採用されており、全てSGEC森林認証材で構成されています。このことから、地域協働、および林業、加工・流通、建築等の異業種間連携により、「認証材を使用した建築物」として国内で初めて、7月18日付で「SGEC/PEFC CoCプロジェクト認証」を取得しています。

当社グループは北山社有林をはじめ、全国に9万ヘクタールの森林を有し、長年にわたり、植林・保育・間伐・主伐のサイクルを計画的に継続し、持続可能な森林経営を推進しています。今後も、「木とともに未来を拓く」のスローガンの下、地域と協働しながら、木材の持つ価値の訴求とともに、循環型社会の構築に貢献していきます。


※森林認証
独立した第三者機関が環境・経済・社会の3つの側面から一定の基準をもとに適切な森林経営が行われていることを認証する制度。その森林から生産された木材・木材製品にラベルを付けて流通させることで、消費者の選択的な購買を促し、持続可能な森林経営を支援する。国際的な森林認証制度のひとつにPEFCがあり、SGECは日本版の森林認証制度として、昨年PEFCと相互承認することで合意した。



以上