日本製紙がつくる未来コンクリート用混和材
CfFA®の実証事業

2016年春、石巻工場(宮城県石巻市)でCfFA®の販売を開始。
コンクリート用混和材として利用促進を図っています。

フライアッシュ(左)とCfFA®

CfFA®製造設備

石炭火力発電施設の副産物であるフライアッシュ(石炭灰)は、コンクリート材料として使用することで、耐久性や施工性の向上、長期強度の増進など、コンクリートの品質向上に多くのメリットをもたらします。しかし、フライアッシュに含まれる未燃カーボン(石炭の燃えカス)が生コンクリートの性状や硬化後の品質に悪影響を及ぼす恐れがあったため、使用において大きな障害となっていました。

当社は、この未燃カーボンを焼成する技術を導入し、未燃カーボンを1%以下に均一化した高品質フライアッシュ「CfFA®(Carbon-free Fly Ash)」を開発しました。2015年12月に石巻工場でCfFA® 製造設備を稼働し、2016年1月からサンプル提供、2016年春から製品販売を開始しています。製造したCfFA®は、日本製紙MFA東北有限責任事業組合が販売しています。

フライアッシュのメリットを最大限に活かしつつ、扱いやすさも実現させたCfFA®は、震災復興工事のひとつである国道45号線釜石山田道路八雲第1トンネル覆工工事に一部試験施工されており、今後も東北地方の震災復興やインフラ整備に貢献するものと考えています。石巻工場で発生する石炭ボイラー燃焼灰をリサイクル資源として利用し、地産地消で、東北地方の震災復興に貢献する建設資材として、優れたコンクリート用混和材であるCfFA®の普及を積極的に進めていきます。