経営に関わる責任ステークホルダーとの対話

社会と共生していくために、対話の機会を積極的に設けています。

基本的な考え方

積極的な対話に努めています

ステークホルダーの皆さまと直接対話する窓口や機会を設けて、日常的な情報発信や意見交換に努めています。各事業所では定期的なリスクコミュニケーションをはじめ、コミュニケーションの機会を積極的につくっています。また、ウェブサイト、CSR報告書やCSRの取り組みを平易に解説するコミュニケーション誌「紙季折々」などでも、皆さまからご意見をいただいています。得られたご意見は、適切な判断のもとで経営に反映させ、社会と当社グループがともに持続的に発展していけるよう取り組みを進めていきます。

日本製紙グループCSR報告書2017は

環境コミュニケーション大賞優良賞を受賞

(環境省、(一財)地球・人間環境フォーラム主催)

CSRコミュニケーション誌「紙季折々」

IR活動

株主・投資家と積極的に対話しています

日本製紙(株)は、株主・投資家との建設的な対話を通じてグループの経営方針への理解を得るよう努めています。また、資本提供者等の目線からの経営分析や意見を収集して経営に反映させることで、当社グループの持続的な成長と中長期的な企業価値向上につなげていきます。

2017年度の活動実績
決算・経営説明会 1回
決算説明会(電話会議) 3回
個別ミーティング 159回

各種見学会など

日本製紙グループの事業活動に対する理解を深めていただくため、毎年工場見学会などの機会を設けています。機関投資家やアナリストを対象に、2017年度は日本製紙クレシア(株)の京都工場見学会を開催し、参加した皆さまからご好評をいただきました。

株主総会、株主通信、IRウェブサイト

日本製紙(株)は、株主総会での株主との対話を充実させるために、会社情報の適時・適切な提供・開示に努めています。株主総会招集のご通知は、株主に必要な情報をより多く掲載するとともに、読みやすさ・わかりやすさにも配慮しています。また、2018年6月の株主総会では、開催日の23日前に招集ご通知を早期発送し、さらにその7日前から当社ウェブサイトなどで招集ご通知の内容を早期開示しました。
さらに、株主通信を年2回お届けしているほか、当社ウェブサイトで情報を適時に開示しています。なお、当社ウェブサイトでは、当社グループに関するお問い合わせを承っています。

一株当たりの配当金推移

(円)

会社名決算期中間配当金期末配当金
日本製紙(株) 2015年3月期 20 30
2016年3月期 30 30
2017年3月期 30 30
2018年3月期 30 30
日本製紙グループのステークホルダーと対話窓口
ステークホルダー主な対話窓口コミュニケーション手段
社員など(役員、従業員、派遣労働者、パート労働者、社員家族) 人事担当部門 各種労使協議会、各種労使委員会など
お客さま(法人ユーザー、一般消費者など) 営業担当部門
製品安全担当部門
お客さま相談窓口
個別面談、お問い合わせ対応など
社会・地域住民(地域社会、NPO・NGO、自治体、メディア、学生など) 工場・事業所の担当部門 環境安全説明会、リスクコミュニケーション、環境モニター制度、工場説明会など
各業務の担当部門 面談など
社会貢献担当部門 各種社会貢献活動など
広報担当部門 ニュースリリース、取材など
取引先(サプライヤー、請負会社など) 調達担当部門
人事担当部門
個別面談、サプライヤーアンケートなど
株主(株主・投資家など) 総務担当部門
IR担当部門
株主総会、株主通信、各種説明会、アニュアルレポート、IRウェブサイト、IR情報メールなど
 


お客さまとの対話

製品の価値向上について

日本製紙グループのヘルスケア事業担当者が、特別養護老人ホーム「ながとろ苑」を訪問しました。同苑は、機能性セルロースナノファイバーを世界で初めて用いた超強力消臭シートを採用した大人用紙おむつ「肌ケア アクティ®」シリーズのユーザーです。野村施設長・富田介護士・飯島介護士から、日本の高齢化問題、特別養護老人ホームの役割、「肌ケア アクティ®」導入の感想などについてお話を伺いました。

(インタビュアー:日本紙通商(株)酒井 優、日本製紙クレシア(株)大澤 剛太)

野村 文男氏

施設長

富田 博氏

介護士

飯島 初恵氏

介護士

商号   特別養護老人ホームながとろ苑

所在地  埼玉県秩父郡長瀞町

主要事業 特別養護老人ホーム、ショートステイ、通所介護、訪問介護、居宅介護支援

日本製紙(株)との関わり

 2016年に大人用紙おむつ「肌ケア アクティ®」を導入、以来継続して購入


右手前から奥に向かって、野村施設長、富田介護士、飯島介護士
左手前から奥に向かって、酒井、大澤

――特別養護老人ホームという立場から、日本の高齢化問題をどう見ていらっしゃいますか。

野村 介護職員の人手不足が一番の問題です。我々介護施設でも、いわゆる2025年問題※1への準備を着々と進めていますが、なかなか追い付いていません。団塊の世代の方々が特別養護老人ホームを使う時期が来た時、人手不足のため必要なサービスを提供できない。これが、これからの介護施設の大きな問題だと考えています。

※1 約800万人といわれる団塊の世代が、2025年に75歳を超えて後期高齢者となります
 

――人手不足の解消のため、例えば外国人の方の雇用は考えていますか。

野村 そういう方針の施設もありますが、当施設では今のところ考えていません。高齢者の方が相手ですので、私の経験上、なかなか言葉の壁がありコミュニケーションを取りにくい印象があります。できるだけ近隣の日本人の方から介護職を採用していく方向で、と思っています。

――地域と共生するための取り組みについて、お聞かせください。

野村 地域に対する公益的な取り組みとして、近隣の65歳以上の方を対象に「ランチカフェ」を4月から始めました。「オレンジカフェ」という、認知症の方とそのご家族が集まってお茶を飲みながら話し合う場があるのですが、それを進歩させた形です。当施設でその日に出している食事をそのままランチとして提供しています。ご高齢でもまだまだ元気な方を想定していますが、要支援の方でもご参加いただけます。理念にも掲げていますが、当施設は「地域に開かれた施設」を目指して運営しています。

――貴施設の業務、介護内容などについて、教えてください。

野村 特別養護老人ホームは現在、原則要介護※23以上の方しか入所できませんので、今はいわゆる「終の棲家」という意味合いで入所されている方が多いですね。私たちは、そうした方々が、最後の生活を安楽に、ご自身の思うような生活スタイルをできるだけ取れるよう、サポートに努めています。そのなかではもちろん、食事や排泄、おむつ交換なども大きな比重を占めています。

富田 なるべく利用者様とのふれあいとかレクリエーションを充実させたいと考えていますが、介護度の高い人が多いので、残念ながら対象者は限られています。そういうことをふまえた上で、その人らしい生活というか、苦痛を取り除いて安心感を与えられるような介護をさせていただこうと思っています。

飯島 毎週日曜日に、皆で工作をしたりボランティアを呼んだりなど、イベントを入れています。誕生月にあたる方を発表して誕生日会も開いています。日曜日だけはお風呂介助がないので、昼食も30分ほど早めにして業務も早めに終わらせて、午後1時30分頃から1時間~1時間半くらい楽しんでいただいています。

※2 介護サービスを受ける際に、対象者の状態の程度を判定するもの。要介護は1~5の5段階。要介護3は、立ち上がりや歩行が自力ではできず、排泄や入浴、衣服の着脱などにもほぼ全面的な介護が必要な状態を指します
 

――地域と共生するための取り組みはいかがでしょうか。

小笠原 見学、インターンシップを受け入れることで、子どもの頃から地域の皆さまに林業・木材産業を理解していただき、木を伐ることは自然破壊になっていないことを正しく認識していただくようにしています。

――この仕事をされていて、どういう時にやりがいを感じますか。

飯島 私はお年寄りがすごく好きという気持ちがあって、そのなかで、言葉でのコミュニケーションの取れない人もいますが、何か話しかければ、必ず何かが返ってくるんです。言葉が出なくても、ニコッていう笑顔が見られたり、そういうのを見た時に、あ、言葉が伝わっているんだなって、こういう仕事をやっていて良かったな、と思います。あとは一言一言、当たり前のことだけれど「ありがとう」って言われると、それはもうすごく嬉しいですね。

富田 介護をさせていただいていて、「私は今、安心しています、充実しています」という雰囲気が伝わってきた時です。「ありがとう」など具体的な言葉で返ってくる人ももちろんいますが、そうでない人でも笑顔が返ってきたりすると、とても嬉しいです。

――「肌ケア アクティ®」シリーズを導入されての、ご感想・ご意見などをお聞かせください。

飯島 とても満足しています。例えば交換した後のおむつは捨てる前にひとつの袋にまとめるのですが、今までは縛っていても強い臭いを放っていて消臭スプレーを使っていました。今は全然臭いが気にならず、消臭効果が高い製品だということを実感しています。また、導入前はおしりのおむつかぶれがひどかったのですが、導入後はまったく聞かなくなりました。これらのおかげで、全員ではありませんが、おむつの交換回数を減らすことができ、睡眠を長く取れるなど利用者さんの負担を減らすことができました。あと、紙おむつのテープ部分が長いので外れにくいということにも満足しています。

富田 おむつ交換の現場ではさすがに臭いが少しはありますが、施設内ではほとんど臭いがなくなりました。

野村 当施設は2フロアに分かれていまして、2階が特別養護老人ホームです。以前は1階の職員から、たまに「2階はずいぶん尿臭がするよ」と言われていましたが、今はそういう声を聞かなくなりました。私自身も、以前は気になっていた尿臭・便臭が、気にならなくなりましたね。

――当社のサポート体制は、いかがですか。

飯島 おむつのつけ方、パッドの選び方などの勉強会がありがたいです。現場にいて慣れていても、しっかりおむつを替えていない職員が多々いるのです。そういう勉強をまめにやるほど身になるし、利用者さんの負担も減る。定期的にやっていただけると伺っており、ありがたく思っています。

野村 他の業者さんよりも、営業の方が頻繁に足を運んでくださっているのは確かです。今後ともよろしくお願いします。

――日本製紙グループに期待する役割をお聞かせください。

野村 御社製品に限らず一般論ですが、布おむつから紙おむつに替わって、トータルコストが下がりましたし、利用者さんの不満もないし、紙おむつは良いなと思っています。私が6年前に当施設に来た時、ここではまだ布おむつを使っていました。紙おむつは浸透していましたが、当時はまだ布のほうが良いという感覚が、特に高齢者の方にありました。各紙おむつメーカーさんの努力の末、今があると思います。日本製紙グループはいろいろな事業をやっていますが、この分野にも今まで以上に力を入れていただきたい。消臭効果だけでなく吸収力や着け心地などももっと追求していただき、なおかつ御社のコストも低く抑えられるような研究・努力をしていただけると、嬉しいです。楽しみにしています。