基盤技術研究所(開発品)養牛用「高消化性セルロース」

高消化性セルロースは、木材チップを脱リグニン処理した純度の高いセルロース繊維です。牛が消化しやすいセルロース繊維だけを取り出すことで、繊維量と栄養価が非常に高い、新しい素材を提供します。また、日本国内で製造しており、一定した品質で年間を通じて供給できるのも特長です。



 

成分表(単位:乾物中%)

粗蛋白質粗脂肪NFEADFNDF粗灰分TDN
高消化性セルロース 0.4 0.4 16.3 90.4 98.1 0.9 95.7
ビートパルプ 9.6 1.0 64.3 24.6 48.7 5.7 76.0
チモシー 8.1 2.3 48.2 38.8 66.8 7.1 55.2
トウモロコシ 8.8 4.4 83.4 3.6 12.5 1.4 93.6

*NFE:可溶無窒素分
*ADF:酸性溶媒に不溶な繊維画分
*NDF:中性溶媒に不要な繊維画分
*TDN:可溶化養分総量
※ 高消化性セルロースは木材クラフトパルプという名称で、飼料の公定規格の別表に登録済み


消化率試験

評価法

乳牛のルーメン内で、各飼料の消化率と消化速度を調査
(ナイロンバッグ法)

評価結果

トウモロコシ並みに消化率が高く(POINT①)、
乾牧草と同様に緩やかなスピードで消化される(POINT②)

高栄養で、抗アシドーシス効果が期待できる

導入事例

Case 1:千葉県 A牧場様 (効果:乳量・繁殖・疾病が良化)


【試験概要】
 ■給与対象:ホルスタイン♀ 搾乳牛70頭規模
 ■クラフトパルプ給与量:乾物 1.7kg/頭・日(自家製TMR)
 ■試験期間:2019年4月~ (※馴致期間 1ヵ月を含む) 

【飼料設計】
 ■輸入乾牧草と高消化性セルロースを置き換え


【バルク乳成績】



【初回発情日数】(※カッコ内は分娩頭数)

分娩月1月2月3月4月5月
2018年 133 (8) 110 (3) 102 (6) 58 (3) 94 (2)
2019年 92 (6) 75 (6) 59 (6) 73 (1) 66 (4)
※初回発情日数:分娩日から起算して初回の発情が認められるまでの日数。少ないほど良い。


【疾病数】(4~8月 延べ数)

回数頭数
2018年 84 28
2019年 56 23

※獣医による治療

※データは代表例であり、保障値ではありません



Case 2:北海道十勝地方 B牧場様 (効果:乳成績が良化)


【試験概要】
 ■給与対象:ホルスタイン♀ 搾乳牛120頭規模
 ■クラフトパルプ給与量:乾物 1.0kg/頭・日(自家製TMR)
 ■試験期間:2019年5月~ (※馴致期間 1ヵ月を含む) 

【飼料設計】
 ■従来処方に高消化性セルロースを上乗せ


【牛群検定成績】



表 牛群検定成績のまとめ

日付パルプ給与
(乾物kg)
搾乳日数
(日)
乳量
(kg)
乳脂肪率
(%)
SNF
(%)
蛋白質率
(%)
体細胞数
(千/ml)
MUN
(mg/dl)
2019/4/21 0.0 209 35.1 3.54 8.90 3.41 120 12.1
2019/5/21 0.5 224 34.8 3.36 8.90 3.40 236 12.7
2019/6/21 1.0 223 35.5 3.51 8.88 3.35 242 10.9
2019/7/21 1.0 230 36.1 3.38 8.83 3.32 152 10.6
2019/8/22 1.0 224 35.5 3.15 8.79 3.31 369 9.4
*SNF:無脂固形分
*MUN:乳中尿素窒素

※データは代表例であり、保障値ではありません

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