2003年8月29日

光沢度の高い上質コート紙で嵩高品を開発
~従来品より20%嵩高でも印刷は鮮やかに~

日本ユニパックホールディンググループ
日本製紙株式会社

日本ユニパックホールディンググループの日本製紙(社長:三好孝彦)は、高光沢の上質コート紙で、嵩高でありながら、写真などの印刷仕上がりの美しさを実現する新製品「プルーミィグロス・ワン(Plumy Gloss-1)」を開発し、販売を開始しました。

新製品の特長 ~嵩高と高光沢(写真等の印刷仕上がり)を両立~
紙の光沢は、金属ロールで紙の厚みをつぶして得られ、このため紙は高密度化する(紙は薄く重くなる)のですが、新製品は紙の厚さをつぶさずに高い光沢を出すという相反する品質を両立しました。

1. 紙の密度が1.0g/cm3という、高光沢上質コート(A2グロスコート)紙の常識を覆す軽さを実現。従来品の密度(約1.2g/cm3)より20%も軽く、紙は厚く仕上げました。
2. 紙の光沢度は、従来の高光沢品と同等の70%を確保し、当社独自の塗工技術により、数字では表わせない上質感あふれる紙面を可能としました。

品質と競争力を兼備

1. 従来品に替えて新製品を用いれば、約20%軽量化を図ることができ、出版物のボリュームを損なわずに、より軽い作品に仕上がります。
2. 従来は、本の厚さ(紙の厚さ)を保つため、やむなく光沢が低い上質コート紙を用いて いた用途も、新製品を使えば高い光沢により、多彩な写真やイラストを鮮やかに再現し、 本来のイメージに合うリアルな紙面を提供できます。

なお、Plumy(プルーミィ)とは英語で「羽毛のような」という意味です。羽毛のような上質さと軽さを持ちながら、光沢度を併せ持つ新製品の高品質を表現しました。また「1(ワン)」は、開発過程でこだわり続けた密度1.0g/cm3という最大の特徴を表現しています。

生産は白老工場(北海道白老郡)で行われ、写真集や雑誌の口絵、ムック(※)などの用途へ、米坪90.0g/m2、100g/m2、120g/m2を取りそろえ、月2,000トンの販売を目指しています。

(※)ムック: 雑誌と書籍の中間に位置する出版物。雑誌(MAGAZINE)+書籍(BOOK)=ムック(MOOK)と呼ばれる。

 
以上