2000年2月17日

オーストラリアにクローン苗研究施設を設置

日本製紙株式会社

当社は、西オーストラリア州パースの南150kmにあるコリー近郊に植林研究施設を設置し、世界に先駆けて成功したユーカリ・グロブラスのクローン化技術の実用化試験を行います。
研究施設の概要はつぎのとおりです。

施設名 未定
面積 約4ヘクタール
設備 クローン増殖培養設備、温室、苗圃(約1ヘクタール)
工費 約1.3億円  完成予定 2000年6月
人員 研究員が常時2人滞在

ここでは、主に当社植林地のユーカリ・グロブラス優良木の選抜・保存を行い、オーストラリアに適合した優良木クローン苗生産技術の確立と、植林実証試験を行います。
オーストラリアは今後、パルプ材に適したユーカリ・グロブラスの最大生産地になると見込まれています。コリー東南には当社が進めているトゥリーファームプロジェクトの中で最も大規模な、バンバリートゥリーファームプロジェクト(BTP)の植林地があり、技術の実用化を図るには最適の地と言えます。
今後、オーストラリア政府FIRB(外資審議会)の農場購入に関する認可が下り次第、施設建設を始め、今年6月には研究を開始、4~5年後の実用化を目指します。

 
以上