2000年4月26日

デジタル印刷用「オン・デマンド印刷用紙」を発売

日本製紙株式会社

4月から日本製紙ではオンデマンド印刷用紙「NPi-ODP」をシリーズ化し、販売を始めました。

デジタル印刷とは、原稿をコンピューターの中に文字・画像などのデジタルデータとして格納し、プリンターに出力・製本する印刷方式です。従来の印刷では欠かせなかった「版」や「インク」が不要なため、印刷機の高速、高品質性能化と、複写機なみの小ロットとが両立、つまり必要なものを・必要なときに・必要なだけというオンデマンドの印刷(ODP)が可能になりました。

この新しい印刷方式に対応し、サポートするのが、当社のオンデマンド印刷用紙「NPi-ODP」3種です。


NPI-ODP
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オンデマンド印刷用紙・連続紙タイプ
NPI-ODPカット(淡クリーム)
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オンデマンド印刷用紙・カット紙タイプ
NPI-ODPフルカラー
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フルカラーデジタルプリンター用紙

NPi-ODPは、ハードメーカーとの共同開発で生まれました。上質紙(白・クリーム)タイプと再生紙タイプを品ぞろえしており、特徴は次の通りです

1. 高速・両面印刷対応
両面印刷時も裏抜けがない高不透明度を実現。印刷時のシワ、伸縮が起こりにくい。
2. 高解像度印刷対応(600dpi)
写真やハーフトーン再現に差が出る。優れたトナー定着性。
3. 優れた印刷作業性
事後処理機などでの静電気トラブルが発生しない。
4. 書籍適性
保存に適した中性紙(再生紙を除く)。目に優しいクリーム色も品ぞろえ。

現状のデジタル印刷は、金融機関(銀行・証券など)でのデータ出力や、公共料金などの明細・請求書などでの利用が中心でしたが、今後印刷出版業界において、書籍やマニュアル、テキスト、DM分野に広がっていく可能性があります。その意味で、連続紙タイプの「NPi-ODP」を中心に今後需要の伸びが期待され、当社では2003年に、年間10億円の売上を見込んでいます。

 
以上