2001年10月15日

超低密度な微塗工紙「ペガサスハイパーエイト」の開発に日本で初めて成功

日本製紙株式会社

日本ユニパックホールディンググループの日本製紙は、出版分野等での軽量化ニーズに対応した超低密度微塗工紙「ペガサスハイパー8(エイト)」を開発しました。従来は非塗工紙の領域であった 0.60g/cm3という密度を、微塗工紙において実現したこの新製品は、日本最高レベルの超低密度な微塗工紙です。

新製品の特徴

1)

当社独自の束高(つかだか)技術で、国内最低密度となる 0.60g/cm3の微塗工紙を開発。従来製法で0.60g/cm3という密度は、非塗工紙の領域でした。 この密度によって新製品は、64g/m2で107μm(0.107mm)という、微塗工紙としては脅威的な紙厚を実現しました。

2)

超低密度化を実現させながら、「高紙厚でも紙が柔らかい」という相反した表現力も併せ持たせ、本になった時のめくりやすさに工夫を凝らしています。 さらに、不透明度も64g/m2で92%という高い値を獲得しました。

3) 米坪、紙厚ともに極めて広い領域をカバーできるラインナップ(別紙参照)を業界で初めて取りそろえ、あらゆる種類の出版物に対応できます。

市場のニーズ

当社は、出版分野で98年以降、「ペガサス」というブランドで高品質を維持しつつ、低密度化をテーマに微塗工紙を販売していますが、近年、市場では物流コストを含めた観点から、ますます軽量化へのニーズが加速しています。新製品は、そうした高度なニーズに応え、従来の塗工紙では実現し得なかった超低密度領域をカバーするものとして、市場での販売増が期待されます。

今後の展開

さまざまなジャンルの雑誌・ムックの本文ページや書籍・学習参考書の本文ページほか、非常に広範な領域で使用することができます。当社では、1,000t/月の販売を見込んでいます。

 
以上