2001年10月25日

本社工場吉永事業所にSDIP(高白色度DIP)設備を新設

大昭和製紙株式会社

日本ユニパックホールディンググループの大昭和製紙は、本社工場吉永事業所(静岡県富士市)に、国内最大の紙製品消費地である首都圏に近い立地条件を活かし、約42億円を投じてSDIP設備を新設する。
昨今、環境保護・都市ゴミ削減・各種リサイクル法の制定等の社会的背景から、紙製品の再生紙化への要望は高く、当社は、印刷・情報用紙への古紙の配合比率をいかに向上させて行くかを数年前から戦略的に検討を重ねてきた。

昨年7月、第一段階として本社工場富士事業所に新聞古紙・雑誌古紙を原料とする日産200tの高品質・高白色度のSDIP設備を稼動させ、使用が難しいとされる各種印刷用紙への配合を実現させている。

今回第2段階として、本年9月に本社工場吉永事業所にも上質系再生紙に古紙パルプを高配合することを目的に、同様の高品質・高白色度のSDIP設備を新設することを決定した。
原料は一般家庭等から回収した新聞古紙・雑誌古紙で、設備能力は日産200t、白色度は75%以上を目標とし吉永事業所のみならず鈴川事業所でも使用する予定である。
これにより、本社工場3事業所の古紙パルプ使用比率は、49%から54%に増加するとともに、自製パルプ使用比率も85%から91%となり、本社工場の競争力は飛躍的に向上する。

今後も情報用紙を主体に、更なる高品質・高古紙配合の再生紙開発に挑戦する計画である。

工事概要
(1)SDIP新設工事 日産能力:200t(月産量5,700t)
原 料:新聞古紙75%、雑誌古紙25%
パルプ製品白色度:75%
(2)LBKP抄き取り設備設置工事 処理能力:日産300t
(3)省力化工事 6ライン1ルームオペレーション化
(4)完成時期 平成14年10月
(5)投資金額 約42億円

 
以上