2001年11月16日

本社工場吉永事業所ペーパースラッジ焼却発電設備を発注、
古紙パルプ活用へ準備進む

大昭和製紙株式会社

日本ユニパックホールディンググループの大昭和製紙は、本社工場吉永事業所において、かねてから準備を進めていたペーパースラッジ焼却炉更新工事の主要設備を、11月12日、川崎重工業株式会社に発注いたしました。

本設備は、老朽化したペーパースラッジ焼却炉の更新に際し、古紙工程から必然的に発生するペーパースラッジを、RPFを補助燃料として燃焼させることにより、熱エネルギーとして発電に利用するものです。完成は平成14年11月、投資金額は約49億円、発電能力は1万キロワット。これにより年間6,800キロリットルの重油削減と4,400万キロワット時の購入電力削減が可能になります。

また、吉永事業所は、上質再生紙に古紙パルプを高配合するため、高品質・高白色度のSDIP設備を約42億円かけて新設いたします。設備能力は日産200トン、白色度75%、平成14年10月に完成する予定です。
これらの設備工事の完工にともない、11月1日に発表いたしました「日本ユニパックホールディンググループの生産体制の再構築」における再生PPCの富士地区工場への生産集約に十分対応可能な環境が整うことになります。

近年、環境保護、都市ゴミ削減などの社会的要望を背景に、古紙を原料とする再生紙に対する市場の需要はますます増大してきています。
一方、古紙は、優れた古紙処理技術を持つ当社にとっては、高配合を目指すことによりコストダウンにつなげていくことが可能な原料であることから、当社は、これまで、富士事業所のSDIP新設(平成12年7月完成、日産200トン)など、戦略的に古紙パルプ設備の増強を行ってきております。

当社富士地区工場は、紙の国内最大の消費地である首都圏に近接している立地優位性を有しており、今後、高品質かつ高古紙配合の再生紙を生産する工場として社会的要望にこたえながら、古紙処理設備とそれに付随する設備投資を最大限に生かして発展してまいります。

 
以上