2002年3月1日

本社工場(鈴川、吉永、富士事業所)
炭酸カルシウム自製化によりコスト削減と品質向上を実現

日本ユニパックホールディンググループ
大昭和製紙株式会社

日本ユニパックホールディンググループの大昭和製紙は、技術及び原材料分野における事業統合効果のひとつとして、本社工場富士事業所において炭酸カルシウム(炭カル)を自製化いたします。 これにより、本社工場全体における紙の製造コストの削減と一層の品質向上が可能になります。

今回の自製化では、軽質炭酸カルシウム(軽カル)・重質炭酸カルシウム(重カル)の2種類について、メーカー出資により当社の本社工場富士事業所の敷地内に製造設備を設置し、メーカー操業により本社工場全体(鈴川、吉永、富士事業所)に全量供給いたします。(営業開始:平成14年9月予定)

種類
計画数量
契約先メーカー
軽カル
5,000 トン/月
奥多摩工業株式会社(東京都渋谷区)
重カル
4,000トン/月
株式会社イメリスミネラルズ・ジャパン(東京都千代田区)

具体的には次のような効果を見込んでおり、合計約6億円/年のコストダウンを実現していきます。
(1)薬品費の削減
紙の製造工程において使用する薬品の中でも使用量が多く、購入から自製に切り換えることにより、本社工場全体における薬品費の低減が可能になります。
(2)品質向上によるユーザーニーズへの対応
炭カルは紙の表面の平滑性、印刷適性(インキ受理性)、白色度および不透明度をより向上させることができます。原紙に軽カルを多く使用することは、中性抄造化を促進するとともに、白色度、不透明度アップによって古紙パルプの使用量を増やすことができます。また、重カルは、他の塗工用薬品と比較して高品質な塗工紙の製造が可能です。

なお、軽カルの自製に必要な炭酸ガスは、富士事業所重油ボイラーの排ガスを利用することを計画しており、CO2削減という環境対策の一翼を担うことが期待されています。

 
以上