2002年4月3日

雑誌本文専用紙「ハイブローマット」を新発売

日本ユニパックホールディンググループ
日本製紙株式会社
日本製紙株式会社

日本ユニパックホールディンググループの日本製紙は、「文字の読みやすさ」と「ビジュアル部の美しさ」を高度な次元で両立した新製品「ハイブローマット」を開発し、業界で初めて「雑誌本文専用紙」の位置付けで発売を開始しました。

「文字の読みやすさ」と「ビジュアル部の再現性の高さ」という2点は、これまで紙の製法上、互いに相反する品質課題でした。新製品は、文字が載る部分(白紙部)の光沢を低く押さえたことで、光の反射が少なく読みやすくなっています。一方、ビジュアル部(印刷面)は逆に、微塗工紙クラスでは最高の光沢を持たせたことで、写真やグラフに立体感を持たせ、リアルに表現できます。この白紙部と印刷面の光沢差の値が33%(通常は25%前後)を超えており、このレベルの用紙では他に例を見ることはありません。

さらに新製品の紙色は、ナチュラルな黄色味系となっています。これは、生理的な読みやすさを追求したもので、その色は人の目を本能的に紙面へと促し、読む際の注意力を高める効果をもつ色のトーンとされています。

品ぞろえは、雑誌本文用紙としては最も競争力のある最低米坪域の57.8g/m2で販売を始めますが、ロットに応じて各種米坪・寸法への対応が可能です。なお、古紙配合は40%で、旭川工場(北海道旭川市)1号マシンで生産します。

その他特徴として、次の点があげられます。
・ 不透明度が89.0%(米坪57.8g/m2での値。白色度75.2%)と高い
・ 紙表面に、インクの染みとおしを少なくする処方を施した点

読みやすい雑誌用紙でありながら、広告ページ等のビジュアル部も同一の用紙で対応でき、また微妙な紙の色調で品位ある誌面づくりを可能にするのが、今回の新製品です。当社独自の低密度化技術で軽量化をはかり、輸送コストも含めたトータルな経済性で優れた用紙となりました。多彩な情報を提供したい出版各社の皆様に大きな競争力を提供できる新製品として、販売を広げていきます。

 
以上