2002年7月1日

光沢インクジェット用紙向けの最新鋭キャストコーター稼働
~世界最大級の塗工幅を備えたコーター~

日本ユニパックホールディンググループ
日本製紙株式会社

日本ユニパックホールディンググループの日本製紙は、岩国工場(山口県岩国市)に約30億円を投じて生産能力約5,000トンの最新鋭キャストコーター設備を完成させ、7月1日より稼働を開始しました。

現在、光沢インクジェット用紙をはじめとするキャストコート紙は、岩国工場で生産し、販売しています。最近、光沢インクジェット用紙・ラベル用紙などの販売が好調で、今後見込まれる需要増加に供給力が対応できない状況になりつつあり、今回の増設はこれらのニーズに応えようとするものです。

インクジェット用紙は、高性能化するデジタルカメラやプリンタに合わせて品質が進化している紙です。特に光沢紙タイプは写真用途として需要が非常に伸びており、より高品質な面感、光沢感、白色が求められてきています。当社が2001年秋に販売を開始した光沢インクジェット用紙「IJ-PG」は、キャストコート紙ベースとしては初めて、こうした市場ニーズに対応し、ユーザーに十分満足していただける写真画質レベルを実現しました。新キャストコーターで、発売以来好評をいただいている、この「IJ-PG」を生産します。塗工可能な紙幅3,420mmと世界最大級のコーター幅を持つ最新鋭キャストコーターで生産することにより、品質とともにコスト面における経済性を追求していきます。

この設備投資により、岩国工場は、塗工インクジェット用紙の光沢紙タイプの拠点として、さらに整備・強化されることになります。当社は、マットコートタイプのインクジェット用紙を生産している勿来工場(福島県いわき市)と合わせて、2拠点体制で成長の著しいインクジェット用紙市場でさらに積極的な展開をはかっていくとともに、日本国内のみならず北米、欧州、また中国を中心とするアジア向けに販売していく予定です。

 
以上