2002年10月30日

白色インキで印刷したような白い紙を発売
~上質コート紙の新製品「PRO!GRACE™」を開発~

日本ユニパックホールディンググループ
日本製紙株式会社
日本紙共販株式会社

日本ユニパックホールディンググループの日本製紙は、今までにない高光沢・高白色度を兼ね備えた上質コート紙の新製品「PRO!GRACE™」(プロ!グレイス)を開発、11月1日より日本紙共販にて発売を開始することといたしました。

一般的な印刷では、墨・藍・赤・黄の4色のインキを使って多彩な色とグロス(艶)感を再現しますが、白色のインキが使用されることはありません。印刷されていない部分、つまり紙自体が白色とグロス感を演出する必要があります。

白色インキの役割を紙に演じさせる。それが今回開発した上質コート紙「PRO!GRACE™」のコンセプトです。新製品は、原紙と表面に塗る塗工剤が最大効果を発揮する組み合わせとなっており、グラビア印刷でしか得られなかった紙面上がりをオフセット印刷で実現します。紙のグロス感を示す光沢度(紙に投じられた光の反射の度合いを表す)は、上質コート紙としては従来にない85%と、キャストコート紙に迫る非常に高い値となっています。世界でも類を見ない紙そのものの白さと輝きが、印刷物でありながら写真タッチの質感を実現、最高のハイライト部を再現します。
ハイライト部…写真やイラスト原稿で、網点を入れず紙白の状態で印刷した部分。また網点面積の少ない部分。

なお、「PRO!GRACE™」は当社石巻工場で生産し、初年度の販売目標は月1,000トンを見込んでいます。

 
以上