2003年6月24日

高山植物「シラネアオイ」の保護活動を支援
~日光白根山で日本製紙社員が植栽活動に参加~

日本ユニパックホールディンググループ
日本製紙株式会社

日本ユニパックホールディンググループの日本製紙は、群馬県利根郡片品村と群馬県立尾瀬高等学校が主催している「シラネアオイを守る会」(事務所:群馬県利根郡片品村、会長:千明 良、会員:247人)を後援しています。そして今回、日光白根山の西側斜面にある当社社有林にて、6月26日(木)に予定されている、準絶滅危惧種である高山植物シラネアオイの植栽作業にボランティアとして社員が協力することになりました。

本州中部地方以北の山地帯や北海道に自生する多年草であるシラネアオイは、特に日光白根山周辺で見られたことからその名がつけられたほど、日光白根山の斜面一面に咲いていました。しかしながら、近年増加している鹿による食害を受け、群馬県のレッドデータブックに準絶滅危惧種とされるほど、その数が減少しています。このシラネアオイを絶滅から救うため、群馬県立尾瀬高等学校や地元の片品村が中心となって2000年に「シラネアオイを守る会」が発足、保護活動をスタートさせました。

日本製紙は、自然と調和する持続可能な企業活動を基本理念とする「日本製紙環境憲章」を1993年に制定し、地球環境の維持向上に積極的に取り組んでいます。この理念の下、これまで、日光白根山の西側斜面(群馬県側)にある日本製紙の社有林をシラネアオイの植栽地として利用してもらい、日本製紙の子会社であるエヌピー総合開発株式会社(社長:桑島郁夫、東京都北区)が「シラネアオイを守る会」の活動を当初より支援してきました。

今回、社員みずからが環境ボランティア活動に参加することによって、社員の環境意識を高めるとともに、社会貢献の一助になるものと考え、現地におけるシラネアオイ植栽作業への社員のボランティア活動を会社として支援することとしたものです。

<備 考>
シラネアオイ(白根葵)
学名(Glaucidium palmatum)。1科1属1種の日本固有種。本州中部地方以北の山地帯や北海道において、やや湿ったところに自生する多年草である。開花時期は6月中旬~下旬で、直径5~10cmと大きい紫色の花を咲かせる(ただし、花弁と見えるのは4枚の萼片)。


高山植物 “シラネアオイ”

日光白根山
日本百名山の1つ。栃木県と群馬県の県境に位置する標高2578mの日光火山群の主峰である活火山で日光国立公園内にある。関東以北では最も高い山でもある。

 
以上