2003年7月4日

富士写真フイルム(株)からのノーカーボン紙生産受託

日本ユニパックホールディンググループ
日本製紙株式会社

日本ユニパックホールディンググループの日本製紙(社長:三好孝彦)は、情報用紙の主力商品であるノーカーボン紙の生産を富士写真フイルム株式会社(社長:古森重隆、本社:東京都港区)から受託し、平成16年4月を目処に受託生産を開始することといたしました。

当社は、すでに昭和48年より、富士写真フイルム株式会社ノーカーボン紙の一部下用紙(富士感圧紙C紙)を受託生産しておりますが、この度、上用紙(富士感圧紙A紙)、中用紙(富士感圧紙B紙)を含め、全面的に受託生産を行うことにいたしました。

ノーカーボン紙は、日本国内での発売から40年以上を経過しております。この発売以来、コンピュータの発展と普及に伴い各種の帳票類や伝票類などに多用され、その需要は驚異的な伸びを示してきました。しかしながらここ数年は、景気の低迷や企業統合による帳票の統廃合、経費削減、電子帳票化の進展などにより、需要が年々減少しており、このままでは、単独での事業継続は難しくなることが予想されます。

このような環境下、当社と富士写真フイルム株式会社とは、長年にわたりご愛顧いただいてきております顧客の皆様に従来同様の安定供給を続けるため、今回の決定に至りました。

今回の受託生産により、富士写真フイルム株式会社の独自品質に対応するため、当社ノーカーボン紙の主力生産工場である勿来工場(福島県いわき市)において、既存塗工設備を停機し、新たな塗工設備を新設します。

 

<用語解説>

[ノーカーボン紙]
納品書・請求書・申込書などに使われている感圧複写紙。ボールペンなどで上から字を記入すると、その筆圧により下にある紙が発色(マイクロカプセル内の無色染料と原紙上の顕色剤との化学反応)して印字され複写される。複写用に使われるカーボン紙を使わないことからノーカーボン紙と呼ばれる。

[上用紙/中用紙/下用紙]
通常、ノーカーボン紙は複数枚を重ねて筆圧により複数枚に字を複写する。上用紙(A紙)とはボールペンなどで直接書かれる一番上の紙、下用紙(C紙)が一番下の紙であり、中用紙(B紙)がその間にある紙のことである。

 
以上