2003年7月22日

中国における段ボール原紙(中芯)合弁新会社の設立
および段ボール製造加工会社への出資について

日本ユニパックホールディンググループ
日本製紙株式会社

日本ユニパックホールディンググループの日本製紙(社長:三好孝彦)は、中国浙江省で段ボール原紙(中芯)製造の合弁会社を設立、同時に上海市で段ボール製造加工会社へ出資することに合意しました。


【段ボール原紙(中芯)合弁新会社の設立】
日本製紙は、2001年6月に、浙江景興紙業に5.5%を出資すると同時に、日本大昭和板紙と共同して、段ボール原紙(ライナー)抄紙機(2002年稼働、生産能力20万トン)の生産技術指導を行い、板紙事業の中国展開の足掛りを得ました。
今回、日本紙パルプ商事株式会社および浙江景興紙業グループとの合弁により、浙江省平湖市(上海の南西約100km)に段ボール原紙(中芯)を製造する合弁新会社を設立します。なお、抄紙機(生産能力15万トン)は、日本大昭和板紙が閉鎖した亀有工場の抄紙機を改造の上、移設を行い、日本ユニパックホールディンググループの操業指導のもと、2004年内の立上げを目指します。これによりライナーと中芯とのバランスのとれた段ボール原紙の製造販売を行います。

【段ボール製造加工会社への出資】
上海恒富紙業有限公司は、上海市松江区(上海の南西25km)の工業団地にある米国資本100%の段ボール製造加工企業で、1993年の設立以来、安定した経営を続けている優良企業です。同社への出資により、中国へ進出する日本国内ユーザーのニーズを獲得し、今後、合弁新会社からの中芯原紙納入先として関係を強化していきます。

上海地区の段ボール需要は高い伸びが続いており、今回の投資により当社グループは(1)パートナーおよび立地の良さ、(2)原紙からシート、箱にいたるまでの一貫した段ボール事業展開、(3)既存設備・技術を利用した早期の立ち上げ、という優位性をベースに少ないリスクで板紙事業の中国展開を図ります。
また、景興紙業グループは、将来的には年産100万トン以上の生産規模への拡大を目指しており、当社も今後の中国事業拠点として育成していく考えです。

<参考資料>

【段ボール原紙(中芯)合弁新会社】

1.会 社 名 浙江景興日紙有限公司(合弁企業)
英文名:Zhejiang Jingxing Nippon Paper Co., Ltd.
2.資 本 金 約16百万米ドル(約19億円)
3.出資比率 当社41%、日本紙パルプ商事14%、浙江景興紙業集団造紙45%
4.立   地 浙江省平湖市(浙江景興紙業集団造紙に隣接)
5.生 産 量 中芯原紙15万トン/年 (ワイヤー幅5,600mm 1台)
6.販   売 浙江景興紙業が既存のライナー顧客を中心に直接販売

【段ボール製造加工会社】

1.会 社 名 上海恒富紙業有限公司(設立1993年)
英文名:Everwealth Paper Industries(Shanghai) Co., Ltd.
2.資 本 金 約6百万米ドル (約7億円)
3.出資比率 当社がEverwealth Paper Industriesから23%持分を購入
4.立   地 上海市松江区
5.生 産 量 約30百万m2/年 (設備投資により2006年に倍増)
6.販   売 上海市松江区内の外資系顧客を中心に直接販売

 
以上