2003年8月5日

米国バッカイ・テクノロジーズ社と溶解パルプの販売契約を締結

日本製紙グループ
日本製紙ケミカル株式会社

日本製紙グループの日本製紙ケミカル(本社:東京都千代田区 社長:町原 晃)は、当社が製造する溶解パルプを、米国のBuckeye Technologies Inc.(CEO:Mr.David B.Ferraro、本社:テネシー州メンフィス)が、北・南米、欧州、アフリカ、中近東、一部アジア諸国で独占的に販売する契約を結びました。

バッカイ・テクノロジーズ社は、コットンリンターパルプを製造販売する最大手企業で、操業拠点を米国、ドイツ、カナダ、アイルランド、ブラジルに持ち、全世界に特殊セルロース用および吸収体用のパルプを供給しています。今回の契約は、当社が製造する高度に精製した溶解パルプを、全世界規模の販売網を持つバッカイ社を経由して販売するものです。これにより、今後は、国内市場および東アジアだけではなく、全世界市場に安定的、継続的に溶解パルプを供給していきます。

当社は、2002年10月1日、総合製紙メーカーである日本製紙株式会社の「DP・化成品事業本部」が分社化して発足した日本製紙100%出資の新会社です。溶解パルプを製造する国内唯一の企業であり、その他にも、木材の主成分であるセルロースやリグニンを原料とした機能性化成品、塩素化ポリオレフィンなどの機能性高分子製品、核酸等のバイオ製品、甘味料等の食品添加物など、それぞれに特徴のある商品をさまざまな産業分野に提供しています。


【溶解パルプ】
主に薬品で溶解して使用されることからその名で呼ばれており、レーヨンに代表される繊維、セロファンやCMC(カルボキシメチルセルロース)などのセルロース誘導体、プラスチック用填料などの工業用原料として使用されています。

【コットンリンターパルプ】
綿の種子にある短毛から作ったパルプであり、アセテート、硝化綿、CMC、高級筆記用紙、特殊用紙、工業用フィルターなどの原料として使用されます。

 
以上