2003年10月31日

全紙製CD用パッケージが経済産業省製造産業局長賞を受賞

日本製紙グループ
日本紙パック株式会社

日本製紙グループの日本紙パック株式会社(本社:東京都新宿区 社長:臼井 征之)が製造・販売する全紙製CD用パッケージが、10月30日、日本包装技術協会主催の2003年日本パッケージングコンテストで経済産業省製造産業局長賞(ジャパンスター賞)を受賞しました。(ソニー株式会社、富士製紙株式会社と共同受賞)

受賞の対象となったのは、当社が、ストラエンソアクチベーション社(スウェーデン)、伊藤忠産機株式会社と共同で取り組んできた環境配慮型の全紙製・全自動タイプのCDパッケージングシステム「DBS」(注1)をベースとして製品化した、「クリエ」、「ウォークマン」や「VAIO」に同梱されるソニー製品です。ソニー(株)と富士製紙(株)で開発した、雑誌古紙を100%使用した再生紙と揮発性有機化合物(VOC)フリーの植物油型インキとを素材として組み合わせています。
資源の有効利用、大気汚染や地球温暖化などの環境負荷低減と経済性とを両立し、かつ既存のプラスチックケースと同等の性能を持った紙ケースであることが評価され、今回の受賞となりました。本製品は、今年の同協会主催の木下賞(研究開発部門賞)に引き続いての受賞となります。

当社は、2002年10月に、総合製紙メーカーである日本製紙株式会社の「ピュアパック事業本部」が分社化し、日本製紙100%出資の会社として発足しました。ピュアパック(注2)のブランドに代表される飲料用紙容器を中心に、安全・安心で環境にやさしい、紙を主体とする包装システムを提供しています。
この「DBS」システムは、環境への配慮のみではなく、CDの取り扱い易さ、ケース破損時の安全性に加え、軽量化などによるトータルコストダウンにも貢献できます。パソコンのインストール用CDケースのほか、店頭販売にも適したケースとして音楽CDケースなどの広い用途に、自信を持って提供します。

(注1)DBS: Discbox Slider(ディスクボックス スライダー)の略称。安全・軽量で印刷が美しく映える100%紙製のCD・DVDケース
(注2)ピュアパック: エロパックa.s社が所有する飲料用屋根型紙容器の世界的トップブランド。日本では1964年以来、当社が独占的に製造・販売している。

 
以上