2003年12月25日

西豪州・植林チップ事業会社が地域貢献プログラム全国大会で
豪州連邦政府首相賞:最優秀賞を受賞

丸紅株式会社
日本製紙株式会社

丸紅株式会社(社長:勝俣宣夫)および日本製紙株式会社(社長:三好孝彦)の合弁事業会社である、植林・チップ事業会社 WA Plantation Resources Pty. Ltd.(WA プランテーション・リソーシーズ/WAPRES社;西オーストラリア州、社長:大島 響)は、12月17日、オーストラリア全州における「Prime Minister's Award for Excellence in Community Business Partnership 2003」(中規模企業部門:社員数20-199人)の最優秀賞(Winner)を受賞し、シドニーでの授賞式にて、ジョン・ハワード(John Howard)首相より記念の盾が授与されました。

この賞は、「連邦政府首相賞」として、1999年にジョン・ハワード首相らが提唱して創設され、地域社会と一体になって優れた社会貢献活動を行っていると認められた企業に贈られます。企業の規模に応じて大・中・小の3つのカテゴリーに分類されており、州大会で受賞したプログラムは、さらにオーストラリア全州大会にノミネート(各カテゴリー別に3社ずつ計9社)されると、その中から各カテゴリーごとに1社ずつ選ばれて最優秀賞(Winner)として盾を授与されます。
10月の西オーストラリア州での受賞に続いて、WAPRES社が長年にわたって行ってきた、西オーストラリア州の南西地区を流れるBlackwood Riverの「Blackwood水質調査プログラム」の活動が評価され、今回のオーストラリア全州大会において最優秀賞を勝ち取りました。

WAPRES社の「Blackwood水質調査プログラム」は、1991年、Blackwood Riverの水質問題を心配する地元住民の要請に応え、企業と地域コミュニティとの対話を図ることを目指すボランティア活動として開始されました。WAPRES社から常勤のコーディネーターを配置し、地域では17のグループ、35の学校が参加しています。「川の大切さを学び、どうやって公害汚染や塩害から川を守り、川および流域に生息する動植物の健康状態を維持していくか」というテーマのもと、具体的には、学校・地域コミュニティにおける勉強会の開催、実地での水質調査等の活動を行っており、WAPRES社は、器具・薬品の提供から検査方法・データ作りの指導まで、物心両面で幅広くサポートしています。

WAPRES社は、「環境との共生」・「地域に根差した社会貢献活動」を基本理念に掲げており、2003年に同社植林地でISO14001を取得し、現在はオーストラリア独自の森林認証であるAFS(Australian Forestry Standard)の取得を進めています。 WAPRES社の事業活動は、丸紅の環境方針の基本理念である「良き企業市民としての責任」と「健全な地球環境の保全」、および日本製紙が環境憲章の基本理念として掲げる「自然と調和する企業活動」に沿うものです。WAPRES社は、これからもより良い地域づくりに貢献していけるよう、地域の一員として誠実に努力していきます。


<WA Plantation Resources Pty. Ltd. 会社概要>
設立
所在地
資本金
株主構成
代表者
従業員数
事業内容
: 2000年8月
: Level 5, BCG Centre, 28 The Esplanade, Perth 6000, WA, Australia
: \43,771,000.-
: 丸紅 60%、日本製紙 40%
: 大島 響
: 77名
: 植林事業及び製紙用木材チップ製造・販売事業
  育苗から植林、チップ生産・輸出事業までを一貫して行っている。所有するユーカリ植林地約3万ヘクタールは、豪州の日系植林事業会社としては最大規模。年間約90万トンのユーカリチップを日本向けに輸出している。

 
以上