2004年6月2日

カラーレーザープリンタ対応耐水紙『オーパー®MDP』を発売

日本ユニパックホールディンググループ
日本製紙株式会社

日本ユニパックホールディンググループの日本製紙(社長:三好孝彦)はカラーレーザープリンタで印刷可能な耐水紙「オーパー®MDP」の開発に成功しました。
昨今のカラーレーザープリンタ市場の急拡大にともない、ユーザーからさまざまなプリンタによる出力ニーズが増えてきた中で、このたび、カラーレーザープリンタ対応新製品「オーパー®MDP」を発売します。

~さまざまな用途への活用~
「流通小売業」 プライスカード・POP・棚札
「建設・不動産業」 店頭の物件チラシや売出しポスター
「飲食業」 メニュー・レシピなど
「その他の業種」 屋外ポスター・広告など

「オーパー®MDP」は優れた耐水性を有しています。カラーレーザープリンタで印刷したのち、そのまま掲示することが可能です。したがって、従来耐水性を確保するために行っていた普通紙へのパウチやラミ加工の作業が不要となるため省力化効果が見込めます。またマイクロミシンなどの加工性も優れていることから作業性アップにも貢献できる商品です。

~オーパー®MDPの構成~
オーパー®MDPの構造図
↑オーパー®MDPの構造図
紙厚 220μ

<構造> 「オーパー®MDP」は、中層の紙を耐熱樹脂層とコート層でサンドイッチしています。したがって、表裏から水分が浸入することはありません。また、特殊技術を用いることでコート層の優れた画像再現性を実現しました。

小型レーザープリンタでの印刷で求められている樹脂の耐熱性やトナー定着性に関しても、さまざまな環境下での厳しい基準をクリアしています。
また、カシオ計算機株式会社や東芝テック株式会社などのプリンタメーカーと協力しながら商品開発し、安定した印刷品質を実現しました。

~コストパフォーマンス~
全体の70%以上が紙で構成されている「オーパー®MDP」は、他社の樹脂(フィルム)系耐水紙と比較して、圧倒的なローコストでの生産を実現しました。これは、石油を原料とする商品との原材料コスト差が大きな根本要因です。掲示物作成コストにも格段の差が出ることが予想され、今後有力な販促媒体の用紙となります。

~環境対応型商品~
「オーパー®MDP」は紙の構成比が高いため、燃焼時のカロリー数値もフィルム系商品に比較して低く、自治体によっては可燃ゴミとしての処理が可能です。また、中層の紙には約15%前後の古紙パルプを使用しています。

 
以上