2004年8月16日

世界初の嵩高キャストコート紙
「Esprit Coat LOTUS(エスプリコート ロータス)」を新発売

日本ユニパックホールディンググループ
日本製紙株式会社

日本ユニパックホールディンググループの日本製紙(社長:三好孝彦)は、新技術を用いた嵩高キャストコート「Esprit Coat LOTUS(エスプリコート ロータス)」の開発に成功しました。
この新製品はコート紙をベースに使用し、高級印刷や雑誌の表紙向けに開発しました。従来品よりも表面の高白色化を実現し、ビジュアル再現性が大幅にアップしています。
これにより、日本製紙の嵩高製品は、雑誌などの本文に使用される中質紙から塗工紙最上級グレードのキャストコート紙まで、印刷・出版用紙の全分野をカバーする充実したラインナップとなります。
世界で初の嵩高キャストコート紙となる「Esprit Coat LOTUS」は、9月から発売を開始します。

<主な特徴>
(1)軽量化
当社の有する高度な嵩高技術をキャストコート紙に応用し、約10%軽量化しました。

(2)画期的な製造法
キャストコート紙は、キャストドラムと言われる金属ドラムの表面で湿潤した塗工面を乾燥させることで、非常に高い光沢度のキャスト面をつくります。
「Esprit Coat LOTUS」は原紙、塗料処方、製造条件を根本から見直すことにより、今までにない、高光沢で凹凸のないキャスト面を作りだすことに成功しました。

(3)高い印刷後の光沢度
キャスト面は白紙の光沢度が非常に高いため、印刷後の光沢度は白紙部分より低くなる傾向にあります。
「Esprit Coat LOTUS」は印刷後も白紙とほぼ同等の光沢を維持し、インキの着肉性も良好なため、きめ細やかな表情を再現することができ、より高級感のある印刷が可能です。

(4)裏面も高い光沢度 -広告価値を高めるコート面-
従来の技術では、上質コート紙並の良好なコート面が得難いという課題がありました。
「Esprit Coat LOTUS」は、紙の乾燥工程に伴う裏面の品質低下を抑制し、裏側のコート面の光沢度を今までの製品と比較して約20%向上させ、初めて上質コート紙並の光沢度を持つ良好な裏コート面を実現しました。
これにより雑誌の表紙用途では、裏表紙についても口絵ページに劣らない印刷上がりが得られ、裏表紙と口絵が連続する広告ページに最適です。


「キャストコート紙」
非常に高い光沢の表面を持ち平滑性に優れた高級印刷用紙で、キャストコータという特殊な塗工設備で生産する。
用途により、ベースの紙がコート紙(表紙向け等)、上質紙(手提げ袋用等)、板紙(パッケージ)に分かれる。通常、キャスト面は片面のみ。

 
以上