2005年1月28日

日系企業として初めて
西豪州植林チップ事業会社がオーストラリアの森林認証(AFS)を取得

丸紅株式会社
日本製紙株式会社

WAPRES社のユーカリ植林地
WAPRES社のユーカリ植林地
丸紅株式会社と日本製紙株式会社の合弁植林チッ プ事業会社、 WAプランテーショ ン リソーシズ(WA Plantation Resources Pty. Ltd. WAPRES社※)は、1月19日、オーストラリア独自の森林認証AFS(The Australian Forestry Standard)を取得しました。これは同国内3番目の取得であると同時に、植林木を中心とする森林の管理に対するAFS最初の認証です。



AFSは、オーストラリア連邦政府が中心となり、国内のさまざまな利害関係者との協議を経て、2002年に策定されました。持続可能な森林管理を行うために国際的に合意された基準に基づき、適切に森林を管理する個人・団体に対して、第3者機関による厳正な審査・承認のもとに認証が付与されます。また、CoC(Chain of Custody)認証により、木材製品のトレーサビリティを確立することができます。

AFSは、昨年10月、世界的な森林認証制度であるPEFC(The Programme for the Endorsement of Forest Certification)との相互承認が認められました。その結果、AFS認証材の製品にPEFCのロゴを付けることができます。なお、日本製紙は、昨年12月に木材チップ輸入業務を行う林材部がPEFCのCoC認証(登録番号CEF0003A)を取得しており、オーストラリアからの木材チップについては、その輸送工程を含めて、PEFCによる認証を目指しています。

今日、企業は、社会的責任の観点から、持続可能な事業活動が求められています。WAPRES社のAFS取得はもとより、親会社についても、丸紅は、環境方針の基本理念に「良き企業市民としての責任」と「健全な地球環境の保全」を掲げ、また、日本製紙は、環境憲章に、2008年までに「すべての自社林で森林認証を取得」「輸入広葉樹チップはすべて認証林または植林木から」とする方針を明確に定めており、今後とも環境に配慮した企業活動を推進していきます。


※WAPRES社の概要
所在地オーストラリア・西オーストラリア州
社長富田 昌一郎
資本金44百万豪ドル
資本構成丸紅㈱ 60%、日本製紙㈱ 40%
事業内容製紙用木材チップ製造・販売、および植林事業(ユーカリ植林面積 約33,000ha)

 
以上