2005年6月23日

~経済産業省CO2大規模固定化プロジェクト~
西豪州で「RITE の森」づくり

日本製紙株式会社

日本製紙(社長:三好孝彦)は、財団法人地球環境産業技術研究機構(略称RITE  会長:今井敬)と大阪大学大学院理学研究科(研究科長:小谷眞一)との3者共同で、西オーストラリアで植林による「RITE の森」づくりを実施し、地球レベルの環境課題であるCO2吸収の拡大に取り組みます。
この共同研究は、経済産業省CO2大規模固定化プロジェクトとして、通常では木が生育しない乾燥・塩害地に、当社独自のクローン増殖技術(※1)を用いて増殖した耐乾燥性・耐塩性に優れたユーカリ苗を植栽し、その成長量やCO2吸収量を実地で検証するものです。

経済産業省CO2大規模固定化プロジェクトは、2003年から5年間の予定で財団法人地球環境産業技術研究機構がリーダーとなり、地球レベルの環境課題であるCO2吸収の拡大と持続可能な企業活動とが両立する技術開発を目指すものです。

〈RITEの森〉の詳細
・共同研究者(財)地球環境産業技術研究機構、大阪大学、当社
・植林場所西オーストラリア州 コリー近郊
・植林面積30ヘクタール
・植栽時期2005年7月より 同月21日に現地で植樹式を催行

※ 1 クローン増殖技術:増殖、貯蔵、発根の各技術から構成される苗の生産技術。  
・増殖技術 容器内で組織を無限大に増殖させる培養技術
・貯蔵技術 増殖した組織を低温下で貯蔵し、計画的な生産をする技術
・発根技術 組織培養でエネルギー源となる糖の替わりに高濃度のCO2と水と光を施用し、植物自身の光合成能力を高めることで発根させる技術

 
以上