2005年7月5日

ペーパースラッジ灰から高付加価値材料を開発

日本製紙株式会社

日本製紙(社長:中村雅知)は、ボイラーで燃料を燃焼した後に発生する灰(ペーパースラッジ灰)を有効利用するための基礎技術を確立し、農地の土壌改良や道路の路盤材料などに用いることのできる新規材料を作り出すことに成功しました。

ペーパースラッジは紙の製造工程で生じる繊維かすの総称であり、ボイラーで焼却することにより、バイオマス・エネルギーとして熱を回収することができます。そこで発生する灰は、セメント原料などにすでに利用されていますが、当社では、ペーパースラッジ灰を資源としてさらに有効に活用する技術開発を進めてきました。

ボイラー灰を使用する場合、環境安全性が充分確保された材料であることが必要不可欠です。従来の造粒処理に、当社が検討を重ねてきた二次的処理を施すことにより、環境に影響を与えない信頼性の高い材料を作ることができます。また、この新規材料は軽量・多孔質という優れた特徴を有しています。(製造技術は特許出願済み)

来る7月7日(木)に、当社の釧路工場(北海道釧路市)において、この新規材料の性能テストの一環として道路の舗装を実施します(※)。鹿島道路株式会社と共同で、凍上抑制など路盤材としての性能を確認していく予定です。

当社は、今後も環境と共生する事業活動を推進し、よりいっそう地域・社会の持続的発展に貢献していきます。

(※)テスト実施の詳細は、釧路工場総務課(TEL 0154-52-7605)にお問い合わせください。

 
以上