2005年10月28日

ステークホルダーとの対話を生かし
材料調達の理念と基本方針を策定

株式会社日本製紙グループ本社

日本製紙グループは、このたび、環境・社会に配慮したCSRの視点からサプライチェーン・マネジメントを積極的に実践していくため、「原材料調達に関する理念と基本方針」を策定しました。

この理念と基本方針の作成にあたっては、当グループCSR委員会のもと、分科委員会である原材料委員会が作成した原案を公開し、約1ヵ月の期間、幅広いステークホルダーから意見を受け付けました。期間中には世界中から約2千件におよぶ貴重な意見が寄せられ、それらを参考にさせていただきながら、今回、当グループとして原材料調達のあるべき姿を明文化しました。また、特に多く寄せられた意見や質問に対しては、現在、当グループの見解をホームページ上に掲載する準備を進めています。

紙パルプ産業は、木材という自然の恵みを主要な原材料として利用しています。その木材は、適切に管理することにより持続的な利用が可能な資源です。
日本製紙グループは、この理念と基本方針に従い、今後より具体的なアクション・プランを作成し、地球環境および社会のさまざまなステークホルダーに配慮したサプライチェーン・マネジメントに、これまで以上に積極的に取り組んでいきます。

 

原材料調達に関する理念と基本方針

 
日本製紙グループ
 原材料委員会

【 理 念 】
『私たちは、環境と社会に配慮したグローバル・サプライチェーン・マネジメントを通じ、信頼される原材料調達体制の構築を目指します。』


【 基本方針 】
1. 環境に配慮した原材料調達
 
(1) 木質資源は、持続可能な森林経営※が行われている森林から調達します。
(2) 違法伐採材は使用・取引しないとともに、違法伐採の撲滅を支援します。
(3) 循環型社会を目指し、リサイクル原料を積極的に活用します。
(4) 化学物質については、関連法規等を遵守し適正な調達を行います。
(5) トレーサビリティ・システムを構築し、サプライチェーン全体で上記項目が実践されていることを確認します。
   
2. 社会に配慮した原材料調達
(1) サプライヤーとの公平かつ公正な取引を追求します。
(2) サプライチェーン全体で、人権・労働への配慮を実践していきます。


3. ステークホルダーとの対話の推進
(1) ステークホルダーとの対話を通じ、常に環境と社会に配慮した原材料調達のレベル向上を目指します。
(2) 当社の取り組みを広く知ってもらうために、積極的な情報開示を行います。
   
  ※『持続可能な森林経営』とは
  持続可能な森林経営とは、経済的な持続性はもとより、環境・社会面の持続性に対しても配慮した森林経営を示すものであり、日本製紙グループでは以下のとおり定義する。
    1) 生物多様性の保全がなされていること
    2) 森林生態系の生産力および健全性が維持されていること
 
  3) 土壌および水資源が保全されていること
 
  4) 多面的な社会の要望に対応していること
  以上

 

 
以上