2006年1月27日

「ハンディターミナル用紙 HSシリーズ」を発売

日本製紙株式会社

日本製紙(社長:中村雅知)は、感熱記録紙に求められている(1)高感度(2)スティックの抑制(3)保存性(4)捺印適性などを兼ね備えた、業界最高レベルの感熱記録紙「ハンディターミナル用紙 HSシリーズ」を発売します。

感熱記録紙は、用紙自体に発色能力を付与させているため、トナーやインクが不要で、プリンターの軽量・小型化が可能です。そのため、ハンディターミナル(モバイル型感熱プリンター)を使う電気、ガス、水道の検針用紙や宅配便のラベル用紙などに、幅広く使用されています。ハンディターミナルは、屋外で使用されることが大半であり、電源としてバッテリーを使用しています。従って、用紙にも屋外の環境に耐えうる性能や、バッテリーによる低エネルギーでの印字に対応できる性能が求められていますが、現存する感熱記録紙では、これらの全ての品質要求を満たしたものはありませんでした。

今回、当社が発売する「ハンディターミナル用紙 HSシリーズ」は、求められている全ての品質要求項目に応えた前例のない画期的な感熱記録紙です。

【製品特徴】
(1)高感度
従来のハンディターミナル用紙と比較して発色能力が極めて高いため、印字の際のバッテリー消費が軽減され、長時間のハンディターミナル使用が可能です。
(2)寒冷地におけるスティックの抑制
スティックとは、プリンター発熱部と用紙との瞬間的な貼り付きによる用紙の搬送不良の事で、その結果、行間の縮みや重なりといった印字不良を起こします。特にハンディターミナルはバッテリー駆動のためにモーターの力が弱く、スティックを引き起こしやすい傾向があり、寒冷地では顕著です。今回発売するHSシリーズは、広範囲な環境下でスティックを起さず、良好な印字性能を持っています。
(3)保存性
ハンディターミナル用紙に必要とされる印字保存性を保持し、それに加えて、梅雨の時期のように高温度・高湿度な環境においても、従来のハンディターミナル用紙と比較して良好な印字性能を保持しています。
(4)捺印適性
伝票に使われる場合、捺印やペン書きのサインに対する適性が必要となります。今回発売するHSシリーズは、捺印やサインのにじみや、擦れによる判読性の悪化もなく、明瞭な印影と文字を維持しています。

この新製品は勿来工場(福島県いわき市)で生産します。

製品比較データ

印字保存性・・・ 感熱紙は財布やビニールに使われている薬品に反応し、文字が消えることがあります。印字保存性とはこれら薬品への耐性を指します。

 
以上