2007年4月24日
再生紙ラインナップを再編、古紙100%配合製品を廃止
日本製紙株式会社
【再編理由】
【生産スケジュール】
(参考)
【グリーン・プロポーション™】
グリーン・プロポーション™の3つの要素
【グリーン・プロポーション再生紙ラインナップ詳細】
以上
再生紙ラインナップを再編、古紙100%配合製品を廃止
~独自の環境コンセプトに基づく「グリーン・プロポーション再生紙」を発売~
日本製紙株式会社
日本製紙(社長:中村雅知)は環境負荷が増える古紙100%配合製品を廃止するなど、当社独自の環境コンセプト「グリーン・プロポーション™」に基づいて再生紙のラインナップを再編成します。古紙配合比率の低減のほか、独自技術による嵩高軽量化を図り、新たに「グリーン・プロポーション再生紙」シリーズとして6月から生産し販売を始めます。環境面における紙の役割を総合的に検討した結果、環境保全・環境負荷軽減に貢献できると判断したものです。なお、同シリーズの一部製品は国際的な森林認証制度PEFCに基づいてチップから一貫生産・販売する国内初の「PEFC認証紙」となります。
【再編概要】(1) |
古紙100%配合紙については原則廃止します。 |
(2) | 上質紙、中質紙、A3、微塗工紙については従来品質のまま、古紙配合率を下げます。 |
(3) | 6%の軽量化により環境に貢献する「T-6(チーム・マイナス6%)シリーズ」を併せて再生紙のラインナップに追加します。 |
(4) | 一部品種(中質紙、A2)でPEFC認証紙の生産・販売を開始します。 |
【再編理由】
(1) |
古紙の品質低下により、歩留まりが低下しています。 |
(2) | 古紙100%配合紙は全く配合していない紙に比べ、製造工程で化石燃料由来のCO2排出量が増加するケースがあり、再生紙が地球温暖化に与える影響が大きくなっています。(図1参照) |
(3) | 上記(1)、(2)をふまえて環境面における紙の役割を総合的に検討した結果、古紙配合を一律何%と制限せずに、用途に応じて最適な配合率を決めて、古紙パルプを利用することが、これから紙に求められる環境対応であると判断しました。 さらに、当社独自技術の嵩高軽量化により、省資源と輸送エネルギー削減が実現でき、トータルに環境保全・環境負荷軽減に貢献できると考えました。 |
【生産スケジュール】
(1) |
グリーン・プロポーション再生紙シリーズ:2007年6月生産分より販売します。 |
(2) | 従来品:2007年9月生産分まで販売します。 |
(参考)
【図1】 | 古紙配合によるCO2排出への影響 (古紙配合率0%の際に排出するCO2を100とした場合) |
|
【グリーン・プロポーション™】
紙は、植林などによって再生産できる森林資源や、古紙を主原料としています。また、パルプ製造過程で発生するバイオマスエネルギーを利用することもできます。さらに、紙は家電製品や自動車とは違って、人々に利用される段階でエネルギーを消費することはありません。このような紙の特性をふまえ、紙製品における環境配慮のありかたを「グリーン・プロポーション™」と表現しています。 |
グリーン・プロポーション™の3つの要素
(1) |
水と空気の「リフレッシュ」 |
(2) | ゴミと資源の「ダイエット」(各種環境面での「減量化・省資源」) |
(3) | 紙と緑の「リサイクル」 |
この3つの要素を用途によってバランスよく組み合わせることで、全ての紙が環境保全・環境負荷低減に貢献することを目指しています。 |
【グリーン・プロポーション再生紙ラインナップ詳細】
品種 | 銘柄名 | 古紙配合 | 森林認証 | 軽量化 | 従来配合 |
上質紙 | リサイクル上質 リサイクル上質70 リサイクル上質T-6 |
30%程度 70%以上 70%程度 |
○ |
70%
100% 新製品 |
|
中質紙 | グリーンランド グリーンランドT-6 |
70%以上
70%程度 |
PEFC
PEFC |
○ |
100% 新製品 |
A2 |
リサイクルコートT-6 リサイクルマットT-6 |
20%程度
20%程度 |
PEFC
PEFC |
○ ○ |
新製品
新製品 |
A3 | リサイクルコートL | 30%程度 | 100% | ||
微塗工 | リサイクルS
リサイクルSソフト リサイクルS2 |
70%以上
70%以上 70%以上 |
100%
100% 100% |