2007年10月22日

PPC用紙の古紙配合率の変更について
-古紙100%配合のPPC用紙の生産を中止-

日本製紙株式会社

*文中にあります「リボンナチュラル70」は2008年4月現在未発売です。
 
日本製紙株式会社(社長:中村雅知)は、来年 2月頃から古紙配合率70%以上、白色度70%の再生PPC用紙「リボンナチュラル70」を発売し、古紙配合率100%、白色度70%の従来品「リボンナチュラル100」から置き換えていくことをお知らせいたします。
 
PPC用紙はコピー機、プリンターといった機器との適応性が必要なこと、長期保存書類や重要書類に使用されること等の理由から、塵や異物の混入を厳しく管理し極小化しなければなりません。そのため古紙高配合PPC用紙に使用する古紙は良質なものが求められます。一方で、日本国内の古紙回収率が70%を超えリサイクルが広まったことから、古紙が繰り返し再利用されるケースが増えてきました。古紙はパルプにして再利用するたびに繊維が劣化するため、繰り返し利用による古紙の品質低下が懸念されます。また回収率70%超の状況では、良質の古紙が新たに発生する余地は少ないと考えられます。
低品質の古紙を使用しながら古紙高配合 PPC用紙の品質を維持しようとすると、洗浄・除塵・漂白といった古紙パルプ製造工程での処理を強化しなければならず、歩留まりが悪化し原料の流出が増加したり、薬品使用量が増加したりと、環境負荷の増大に繋がります。また紙のライフサイクルを考えた場合、永続的な紙の生産には適度なバージンパルプの投入が不可欠です。以上の状況から、このたび当社では古紙配合率100%、白色度70%のPPC用紙を古紙配合率70%以上の製品へ置き換えていくことを決定しました。
 
日本製紙は、当社独自の環境コンセプト「グリーン・プロポーション®」に基づいて、環境に配慮した事業活動に取り組んでいます。古紙については紙の使用目的に応じて適度に製品に配合していくことで、全体として古紙の有効活用を図り利用量を増やしていきます。
なお、グリーン購入法およびエコマーク認定基準においては、 PPC用紙は古紙パルプ配合率が100%であることが定められていますが、現在、業界団体である日本製紙連合会を通じて、関係省庁に対して古紙配合率緩和の意見表明を行っています。
 
 

(従来品)
リボンナチュラル100

 

(新製品)
リボンナチュラル70 ※1

古紙配合率 100%

70%以上
白色度 ※2 70%程度

70%程度
※1・・・リボンナチュラル70は仮称 ※2・・・白色度はISO白色度
 
■スケジュール
従来品(リボンナチュラル100) 生産中止時期 2008年2月~3月
新製品(リボンナチュラル70) 生産開始時期 2008年2月~3月
 
 

【日本製紙の環境コンセプト「グリーン・プロポーション®」】
日本製紙では「グリーン・プロポーション®」と称して、水と空気の「リフレッシュ」・ゴミと資源の「ダイエット」・紙と緑の「リサイクル」、これら 3つの要素を紙の用途によってバランスよく組み合わせることで、全ての紙が環境保全・環境負荷低減に貢献することを目指しています。

 

関連リンク

以上