2007年12月6日
再生フォーム用紙の再編成について
再生フォーム用紙の再編成について
―高白色・古紙高配合フォーム用紙の生産を中止―
日本製紙株式会社(社長:中村雅知)は、来年4月から白色度70%、古紙配合率70%以上の再生フォーム用紙「NPiフォームリサイクル」を発売し、併せて高白色・古紙高配合フォーム用紙の生産を中止します。
フォーム用紙は印字・加工などの適性に加え、金融機関のデータ処理書類等に使用されるため、塵・異物の厳しい管理が求められます。そのため高白色・古紙高配合フォーム用紙の品質維持のためには、良質な古紙が必要となります。しかし急速な経済発展を続ける中国で古紙使用量が大幅に伸びており、国内外を含め選別された良質な古紙の入手は大変困難な状況となりました。 低品質の古紙を使って高白色・古紙高配合フォーム用紙の品質を維持しようとすると、洗浄・除塵・漂白といった古紙パルプ製造工程での処理を強化しなければならず、原料の流出による歩留まりの悪化、エネルギーや薬品使用量の増加による環境負荷の増大に繋がります。 これらの状況を踏まえ、当社では白色度70%、古紙配合率70%以上の再生フォーム用紙の生産のみとし、高白色・古紙高配合フォーム用紙の生産中止を決定しました。
日本製紙は、当社独自の環境コンセプト「グリーン・プロポーション®」に基づいて、環境に配慮した事業活動に取り組んでいます。古紙の利用については、紙の使用目的に応じた適度な配合を追求することにより、全体として古紙の有効活用を図り利用量を増やしていきます。
■新製品と再編成一覧 | ||
〔新製品〕 | ||
銘 柄 名 |
古紙配合率 |
白色度 |
NPiフォームリサイクル |
70% |
70% |
〔再編成の内容〕 | ||
生産中止銘柄 |
|
代替品 |
〔古紙配合率/白色度〕 |
〔古紙配合率/白色度〕 | |
シルバーリサイクルNIP |
⇒ |
|
〔70% : 78%〕 |
| |
リサイクルフォーム用紙W |
NPiフォーム | |
〔 70% : 80% 〕 |
〔 0% : 83% 〕 | |
PPN(R) |
| |
〔 70% : 78% 〕 |
NPiフォームNEXT(F) | |
リサイクルフォーム用紙N |
〔 0% : 91% 〕 | |
〔 70% : 70% 〕 |
| |
再生レセプト用紙 |
NPiフォームリサイクル | |
〔 70% : 80% 〕 |
〔 70% : 70% 〕 | |
シルバーリサイクルNIPW |
| |
〔 50% : 82% 〕 |
| |
DSK-MR |
⇒ |
|
〔 70% : 80% 〕 |
NPiフォームNEXT-IJ | |
フルカラーフォームIJリサイクル |
〔 0% : 95% 〕 | |
〔 50% : 80% 〕 |
| |
再生OCR用紙 |
⇒ |
上質OCR用紙 |
〔 50% : - 〕 |
〔 0% : - 〕 |
※同等紙質のプライベートブランドも生産中止。
■スケジュール
生産中止銘柄の生産中止時期 2008年3月生産まで
新製品の生産開始時期 2008年4月より
【日本製紙の環境コンセプト「グリーン・プロポーション®」】
日本製紙では「グリーン・プロポーション®」と銘打ち、水と空気の「リフレッシュ」・ゴミと資源の「ダイエット」・紙と緑の「リサイクル」、これら3つの要素を紙の用途によってバランスよく組み合わせることで、全ての紙が環境保全・環境負荷低減に貢献することを目指しています。