1996年7月9日

包装用フィルム事業の統合について

日本製紙株式会社

日本製紙グループでは、グループ内数社で個々に営んでいる包装用フィルム事業を一本化し、新しい体制での強化発展を図ることといたしました。
 
1 新会社設立による事業統合
日本製紙の子会社である十條セントラル(株)の100%出資により新会社を設立し、現在日本製紙ピュアパック事業本部で扱っているストレッチフィルム(ブランド名:ユーラップ)事業と、十條セントラル(株)の子会社である十條特殊紙器(株)で扱っている家庭用ラップ(ブランド名:ワンラップ)および産業用フィルム(ブランド名:プロラップ)事業を移管します。
新会社の発足は来年1月の予定、社名は未定です。
 
2 生産設備の統合・更新
現在ともに日本製紙勿来工場内にある、日本製紙と十條特殊紙器(株)のフィルム製造設備を統合、製造部門を合理化し、コスト競争力の強化を図ります。
同時にフィルム生産設備(Tダイ成膜機)1台をスクラップ&ビルドすることにより、生産能力増強と品質改善を図ります。
設備の完成は来年春の予定です。
 
3 統合のねらいと今後の事業展開
今回の統合は、新設備の導入により今後の事業展開の基盤を強固にするだけでなく、日本製紙としての研究開発や操業面等でのより効果的な支援体制の確立、営業面での競合や重複投資の防止も目指したものです。
今後、家庭用ラップ事業については、ワンラップの品質を改善、営業体制も強化して販売量拡大を目指します。
また産業用フィルム事業については、広幅ストレッチフィルム等の新製品開発を進めると同時に、同じく日本製紙グループ内でストレッチフィルム事業を営んでいるサンミック千代田(株)とも、従来以上に提携を強化します。

 
以上