1997年11月4日

建材新会社の発足について

日本製紙株式会社

当社は平成10年4月1日をもって建材事業本部を独立させ、新たに「株式会社 パル」として発足させることにいたしました。
 
1.新会社の概要
 
社名  株式会社 パル
資本金  40億円
代表取締役社長  若井 尚(現日本製紙(株)専務取締役 建材事業本部長)
本社  東京都新宿区新宿 4-3-17 (現建材事業本部新宿事務所)
従業員  314名(平成9年3月末現在)
関係会社  7社:勇払パル建材(株)、関東パル建材(株)、パル合板(株)、パル建材(株)、エヌ・アンド・イー(株)、松浦商事(株)、山陽国策ハウス(株)、従業員747人(平成9年3月末現在)
売上規模  501億円(平成8年度実績)
事業内容  建具・階段・部材・住宅機器・床材・外壁材・MDF・合板・PBなどの製造・販売
 
 
2.新会社発足の目的
 
今日の建材業界は、品質・コスト・品揃え・サービスなど、国内はもとより海外製品とも熾烈な競争を余儀なくされている。特に二次建材を主力とする当社の建材事業は、市場ニーズに対応した商品開発や設備投資、多品種の製品を扱う営業展開など、これまで以上に迅速な意思決定と機動力ある経営が求められるようになった。
この様な環境の変化を踏まえ、製紙会社の一多角化部門として事業展開するよりは、建材専門会社として独立し、専門家による効率経営の推進と同業他社と同一の基盤で競争力を発揮することが、当社建材事業の一層の発展と取引先各位へのご期待に添えるものと判断した。
新会社は当社の100%子会社として発足し、当社建材事業本部が使用する全ての資産(土地等一部除く)、営業権及び従業員を継承する。さらに、当社の関係会社である各生産会社及び販売会社も同時にその傘下におさめ、製販一体となって競争力の強化と強固な経営基盤の確立を図ることとした。
 
 
3.新会社の事業運営
 
今般の建材事業本部の独立は、当社がこれまで実施してきた「各事業分野で競争力を発揮するに最もふさわしい経営組織に柔軟に変更する」との基本方針に基づく対応であり、事業運営の実体面で大きく変わることはない。経営の質的転換をはかり、日本製紙グループの有力な一員として、業界トップレベルの会社を目指していく。

 
以上