1998年2月9日

日本製紙・伊藤忠商事 中国で植林事業に着手

日本製紙株式会社

日本製紙及び伊藤忠商事は、中国広東省において、ユナイテッド・ポイント・インベストメント社(UPI:投資業務を行う香港法人。港湾設備 機械、食料品の貿易業務を行っているタイ資本オン・グループ社の子会社)と共同で、植林事業を行うことで合意に達し、中国に植林会社を設立した。
 
日本の企業としては最初の中国に於ける植林事業であり、日本製紙としては、チリ、豪州、南アフリカに続く4カ国目(6個所目)の植林事業である。
詳細は次の通りである。
 
1.植林会社 商号 クラウン ミリオン ヤンジャン フォレスト会社 (英語名:CROWN MILLION YANGJIANG FORESTRY LTD.)
所在地 中華人民共和国広東省陽江市
設立 1998年1月24日
事業資金 当初 200万US$程度 日本製紙(1/3)、伊藤忠(1/3)、UPI(1/3)
2.植林地と樹種 陽江港から90キロメートルの圏内にある松植林木伐採跡地を対象にして数種のユーカリを植栽予定。
3.事業開始時期 1998年植栽開始、2003年より収穫開始。
4.事業規模 2,000ha程度の小規模植林から着手し将来10,000ha規模を追求する。
 
UPIは陽江港の北100キロメートルの台山市で、既に6,700haのユーカリ植林の実績がある。
日本製紙、伊藤忠商事はすでにこの資源を核とし、周辺植林木を取り込んだチップ開発輸入に着手している。
 
両社は、自前の植林事業を実施することにより、日本に近いこの地域での植林木チップの安定供給基地構築を目指している。

 
以上