1999年6月29日
以上
環境保全設備投資 高効率型メタン発酵排水処理設備を導入
日本製紙株式会社日本製紙株式会社はこのたび江津事業所(島根県江津市)に、高効率型メタン発酵排水処理設備「ICリアクター」の導入を決定した。
「ICリアクター」(石川島播磨重工業(株)製)は、嫌気性発酵処理「UASB法」の技術を発展させた高効率の処理装置であり、排水等に含まれる有機物をメタンガスに変換して燃料として回収出来るメリットがある。
この設備は省エネルギーの切り札としてビールや食品などの業界で導入が相次いでいるが、製紙業界では初めてであり、また今回設置されるものは世界最大級の規模となる。
江津事業所ではパルプ製造に伴う排水処理のために、国内の紙パ業界では唯一1980(昭和55)年からメタン発酵処理設備を運転している。しかし経年劣化が進行しており、また処理量も増加することから、今回従来型の処理設備に替えて導入することとした。
工事の概要は以下の通りである。
1. | 更新工事概要 | : | 高効率型メタン発酵排水処理設備 一式 ICリアクター(φ9.5m× 20m) |
2. | 回収エネルギー量 | : | 2,500 kl/年(重油換算) |
3. | 総工費 | : | 約5億円 |
4. | 工期 | : | 平成11年6月 着工 平成12年1月 完成予定 |