畜産王国みやざき!

〜元気森森®で日本を元気に!!〜

食料安全保障とフードテックの最前線を探る宮崎発の情報番組です。毎週、自治体、企業、生産者など多彩なゲストをお招きし、畜産業界の最新情報や専門知識を共有します。

FM宮崎 毎週日曜 7:00-7:30 FM宮崎 毎週日曜 7:00-7:30

TALK THEME

トークテーマ

畜産業に携わる方々や、これから畜産を始めたい方、そしてフードテックに関心を持つリスナーに向けて、さまざまな情報をお届けします。

  • #01

    ゲストトーク

    毎回畜産や食に関する知見者にお越しいただき、幅広くお話を伺います。

  • #02

    元気森森®コーナー

    日本製紙社員とゲストによるクロストークです。元気森森®についてさまざまな角度から掘り下げます。

  • #03

    王国のホッとタイム

    ラジオではお伝えしきれなかった出演者のスペシャルトークをYouTubeで限定公開します

PERSONALITY

パーソナリティ

  • 大野 泰敬

    大野 泰敬

    株式会社スペックホルダー代表取締役
    農林水産省政策研究所客員研究員

  • 奥山 真帆

    奥山 真帆

    エフエム宮崎アナウンサー

番組への質問・メッセージはこちらからお送りください。

morimori@joyfm.co.jp

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CONTENTS

コンテンツ

YouTube「王国のホッとタイム」は「ちくほっと」でご覧いただけます

  • 2025.08.31

    エコフィードで食の循環、センサーで子牛の命を守る
    二刀流イノベーションの旗手

    今回のゲストは、株式会社カスケディア・トレーディング経営企画室室長 児島祥浩さんと広報 稲村恵玖実さんです。同社は牧草、飼料、機械、システムまで、畜産に必要なあらゆるものを販売し、「畜産農家のお役に立ちたい」という熱い理念を掲げています。コロナ禍や為替の影響で牧草の価格が厳しくなる中、牧草以外の分野で、農家さんが本当に必要とするものを積極的に提案してきました。特に注目したいのが「エコフィード」への取り組みです。青森と熊本に工場を設立し、事業を推進しています。青森ではリンゴジュースの搾りかす、熊本ではコーヒーチェーン店のコーヒー粕などを飼料として活用。リンゴの搾り粕は、繊維質が豊富で香りも良く、牛が喜んで食べる「美味しいふりかけ」のような存在なのだそうです。しかし、食品残渣の飼料化には「水分」という大きな課題があります。保存性を高めるには乾燥が必要ですが、その設備を持つ企業は少ないのが現状です。そこで同社は、水分を大幅に減らす「圧縮」技術に注目し、現在、大手企業と共同で新しい機械の開発を進めています。このエコフィードの取り組みは、廃棄物を飼料、そして美味しいお肉に変え、ブランド化を目指すという、まさに「食の循環」を生み出す素晴らしい展開となっています。さらに、同社は「子牛の命」を守る画期的なシステムも手掛けています。鹿児島県の平松畜産では、1700頭の子牛に24時間センサーを取り付け、行動を監視。日本では約400万頭の牛が生まれている中で生後4か月まで年間8万頭もの子牛が命を落としているという現状に対し、このシステムは子牛の死亡率を劇的に改善し、畜産農家の大きな悩みを解決しています。飼料コストの削減だけでなく、社会課題の解決にも貢献し、地域全体を笑顔にする事業を目指す同社の挑戦に、これからも目が離せません!

    アフタートークでは、異業種から畜産業界へ転身した3名のメンバーが、その挑戦と学び、そして情報発信への熱い想いを語りました。実家が酪農を営む稲村さん、食品メーカー出身の小島さん、紙分野から社内異動をした都合さん。彼らは「F1」「交雑種」といった業界用語や畜産業界の複雑さに戸惑いながらも、ベテラン農家の方々から直接学びを深め、日々奮闘しています。この専門性の高さを解消するため、稲村さんたちは、社内向けには牛の一生を漫画で解説したニュースレターを作成。社外向けにはSNSを積極的に活用し、Instagramでの子牛の写真投稿で大きな反響を得たり、YouTubeで農家インタビュー「MowTube」やショート動画を制作したりターゲットに合わせた情報発信を工夫しています。農家の方々もSNSを積極的に見ている現状を踏まえ、彼らの情熱と工夫に満ちた情報発信の裏側が垣間見えるアフタートークとなりました。ぜひ、お聴きください。

  • 2025.08.24

    100年の歴史が育んだ驚きのミルクサイエンスの世界
    健康を創造する乳製品研究のスペシャリスト

    今回のゲストは、雪印メグミルク株式会社研究開発部研究開発グループ課長十亀仁美さんです。創業100周年を迎える乳製品メーカーの知られざる研究開発の最前線に迫ります。北海道の酪農から始まった歴史の中で、いかにして「乳製品の価値を最大化する」という情熱が受け継がれてきたのか?番組では、国内3か所に拠点を置く「ミルクサイエンス研究所」の研究にスポットを当てます。私たちが普段口にする牛乳に秘められた無限の可能性を追求し、美味しさだけでなく、健康に貢献する驚きの成分を次々と発見。特に注目は、3,000株もの独自コレクションから見出されたの乳酸菌「ガセリ菌SP株」です。肥満気味の方の内臓脂肪を減らし、腸内環境を整えるその効能は、20年にもわたる地道な研究の結晶です。さらに、骨の健康を支える「MBP」成分の開発秘話もご紹介。女性の骨密度低下や骨折リスクといった社会課題に、どのように向き合ってきたのか、その情熱と挑戦の軌跡を紐解きます。「牛乳の成分は調べ尽くされた」と思っていませんか?実は、まだまだ未解明な「ミルクのチカラ」が眠っています。美味しくて、体にも良い、ミルクの奥深い世界をぜひお聴きください。

    「王国のホッとタイム」では、長年親しんできた「さけるチーズ」の話題で盛り上がりました。その独特の食感と製品化に至るまでの開発秘話が明かされました。現在販売されているバター醤油味やコンソメ味など6種類が幅広い世代に愛される理由や、100周年を迎えて新たな会社の存在意義・志である「健土健民」に基づき、ミルクの価値を最大化するために研究開発を行っていることなどにも触れました。さらに、おすすめの「ガセリ菌シリーズ」を通じて、内臓脂肪の減少や腸内環境の重要性、そして研究から製品に至るまでのプロセスを紹介。単なる製品提供に留まらず、技術、想い、そして未来への挑戦を通じて私たちの健康と食卓を豊かにしていることが伝わる回です。ぜひお聴きください。

  • 2025.08.17

    新たな視点から深掘り「センスハブ」で実現する畜産DX
    牛の健康を支える獣医師マーケター

    今回のゲストは、MSDアニマルヘルス株式会社キャトル&テクノロジーソリューションズ事業部マーケティングマネージャーの丸山浩二さんです。もともと動物用医薬品を扱う会社が、2019年にニュージーランドの畜産DX企業を買収。なぜ同社は「医薬品」に加え「データ」に注目したのでしょうか?医薬品以外の価値提供への挑戦に迫ります。番組では、耳や首に装着する小型の加速度センサーが、牛の活動量、反芻、発情などをリアルタイムで収集する牛群モニタリングシステム「センスハブ」を解説。わずかな変化から繁殖の最適なタイミングや病気の兆候を早期に発見し、治療の適切性判断にも貢献、世界各国の860万頭分の牛に関するデータ保有による精度が強みです。また獣医師でもある丸山さんが、その専門的な視点からシステムの活用法を深掘りします。。さらに、マーケティング戦略では、SNS活用でフォロワーが急増中。「隣の農家の声」という横の繋がりが最も効果的だと語ります。牛の健康管理からビジネスの未来まで、知られざる畜産技術の最前線がここに。ぜひラジオでお聴きください!

    アフタートーク番組「王国のホッとタイム」では、自社製品を農家の方々へ届けるための試行錯誤と熱い想いが語られました。またSNSやインタビュー動画など多岐にわたるメディアについても語りました。さらに、AIが検索から情報収集の主流となる未来を見据え、AIを活用したマーケティングや情報発信の可能性について深く掘り下げ、畜産分野におけるAIの無限の可能性と、お客さまに深く刺さる情報提供の重要性について熱く議論が交わされました。単なる製品PRに留まらず、現代の農業ビジネスにおける課題解決とマーケティング戦略を考える上で貴重なヒントが見つかるかもしれません。ぜひご視聴ください。

  • 2025.08.10

    畜産と農業を繋ぐ循環型ビジネス 利益を生む経営の秘訣
    無駄をなくし利益を最大化する循環農業の経営者

    本日のゲストは有限会社エイアンドエフ取締役専務の山下栄さんです。キャベツから始まり、レタス、ブロッコリー、トウモロコシと野菜の栽培事業を拡大してきました。ある日、山下さんの父でもある社長から「生き物をやりたい」という一言からブロイラー、そして繁殖牛へと畜産分野に進出しました。しかし山下さんたちの真骨頂は、その徹底した「循環型農業」にあります。畜産事業で発生する糞を回収し、有機肥料として野菜作りに活用。SDGsが叫ばれるずっと前から、この「無駄をなくし利益を最大化する」循環型農業を実践してきました。そして畜産王国宮崎の豊富な資源を活かし、この壮大な循環システムを黒字化にさせてきました。なぜ成功できたのか?さらに、リーダーシップを発揮しながら廃棄物関係の協会長や農業にまつわる会の長も務めている山下さんに、若手人材育成の課題、そしてDX化への展望まで、多岐にわたるお話を伺いました。「無駄がない」「利益を出す仕組み作りが大切」と語る山下さんの経営哲学は、これからの農業・畜産業界に大きな示唆を与えてくれるはずです。ぜひ、その革新的なビジネスモデルと、未来を見据える経営者の視点をお聴きください!

    アフタートークでは本編でご紹介した「無駄をなくし利益を最大化する循環農業の経営者」である山下さんの、さらに深い経営哲学に迫ります!「循環型農業」が叫ばれる現代において、それを実現し、しかも黒字化している山下さんのビジネスモデルはなぜ成功したのか?エリアの特性やメーカー連携だけではない、その独自の成功要因を深掘りします。気候変動が農業に与える影響、品種改良や、雨の降り方の変化への対応など、常に変化する環境にどう臨機応変に対応しているのか。そして、畜産の糞尿や灰のさらなる活用、研究開発への取り組みなど、未来を見据えた展望も語られます。山下さんのアグレッシブな情熱の源は、なんと「先行事例を探すのが好き」というお父様の存在。80歳になっても行動力抜群のお父様から受け継いだ、その飽くなき探求心とは?「捨てるものはない。いかに有効に使うか」という山下さんからの力強いエールは必聴です。これからの農業・畜産業界を生き抜くためのヒントが満載のアフタートーク、ぜひお聴きください。

  • 2025.08.03

    Webメディアが切り拓く畜産のいま 発信の最前線から
    現場に飛び込み畜産の情熱を伝える行動派記者

    本日のゲストは株式会社日本リモナイトLivestock Meating運営の下室貴志さんです。フットワークが軽く現場を訪ね畜産のこだわりをWebで発信する記者の下室さん。元Webマーケティングの経験を持つ彼が、なぜ畜産の世界に飛び込み、全国の農家を巡る活動を始めたのでしょうか?阿蘇の赤土「リモナイト」を牛の飼料に使うユニークな取り組みから、畜産農家が持つ「こだわり」と「プライド」をWebで発信する活動まで、その全貌に迫ります。150人以上の農家さんを取材し、中にはメールアドレスを持たない方にも直接足を運び、信頼関係を築いてきたという下室さん。彼の取材を通して見えてきた畜産が成功する秘訣とは?そして、DX化の現状や、担い手不足といった業界の課題にどう向き合っているのかを深掘りします。「みんな笑顔で応じてくれる」「記事を見て感動して泣いてくれる農家さんもいる」と語る下室さんの言葉からは、彼の活動が農家の方々にもたらす大きな喜びと、そのやりがいが伝わってきます。「畜産がカッコ良い」と若者が思えるような発信を目指し、未来を見据える下室さんの情熱のトークをぜひお聴きください。

    本編で語り尽くせなかった下室さんの取材の裏側、そして「畜産農家の声をつなぎ発信するWebメディア」の未来に迫ります!1ヶ月に10件もの取材をこなし、150人以上の農家と向き合ってきた下室さん。彼らの「座右の銘」から生き様を引き出すという、その取材のこだわりとは?「当たり前」の中に隠されたノウハウやプライドや、DX化の現状、そして若手育成の課題まで、記者の視点から見えてきた畜産現場のリアルを深掘りします。下室さんの活動が、畜産業界にどのような変化をもたらしているのかが明らかになります。さらに、今後の展望として、マニアックな層から畜産に興味を持つ層まで、幅広い人々が流入するようなサイト構成を目指していると語る下室さん。Z世代が重視するトレーサビリティへの意識が高まる中で、現場の声を発信することの重要性、そしてそれが消費者の購買意識をどう変えていくのか。業界全体を盛り上げようとする下室さんの情熱と、その活動の全貌を、ぜひお聴きください!