畜産王国みやざき!
〜元気森森®で日本を元気に!!〜
食料安全保障とフードテックの最前線を探る宮崎発の情報番組です。毎週、自治体、企業、生産者など多彩なゲストをお招きし、畜産業界の最新情報や専門知識を共有します。


TALK THEME
トークテーマ
畜産業に携わる方々や、これから畜産を始めたい方、そしてフードテックに関心を持つリスナーに向けて、さまざまな情報をお届けします。
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ゲストトーク
毎回畜産や食に関する知見者にお越しいただき、幅広くお話を伺います。
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元気森森®コーナー
日本製紙社員とゲストによるクロストークです。元気森森®についてさまざまな角度から掘り下げます。
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王国のホッとタイム
ラジオではお伝えしきれなかった出演者のスペシャルトークをYouTubeで限定公開します
PERSONALITY
パーソナリティ
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大野 泰敬
株式会社スペックホルダー代表取締役
農林水産省政策研究所客員研究員 -
奥山 真帆
エフエム宮崎アナウンサー
番組への質問・メッセージはこちらからお送りください。
morimori@joyfm.co.jpCONTENTS
コンテンツ
YouTube「王国のホッとタイム」は「ちくほっと」でご覧いただけます
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2025.05.18
NIKONの技術を畜産へ応用
既存事業から新規畜産事業への展開本日のゲストは、株式会社ニコンソリューションズの小鉄博和さんと株式会社ニコンの髙木潤太郎さんです。「NIKON」といえばカメラのイメージが強いですが、カメラや光学で培った技術を畜産分野にも応用しています。小鉄さんは以前、スマート畜産関連の営業を担当し、多くの農家を訪問していました。ある時、牛房に2台のカメラを設置し、スマホの独自アプリで牛の分娩プロセスを確認できるライブモニタリングシステム「NiLIMo」を試しました。その映像の美しさと音声通知機能に、この製品で畜産の時代が変わると感じたそうです。そして現在の会社に転職。小鉄さんは営業現場からのフィードバックを行い、髙木さんは現場の声を大切にしながら開発を進めています。当社も新たな事業に挑戦中ですので、他社の事例をぜひお聴きください。
今回の「王国のホッとタイム」では、出演者たちが初めて牛舎を訪れた際のエピソードをお届けします。命の誕生に立ち会い、過酷な現場作業を目の当たりにした彼らが痛感したのは、その大変さ。この経験から、全員が「作業を軽減し、農家のお役に立ちたい!」という強い思いを抱きました。牛の分娩検知システム「NiLIMo」は、ニコンのエンジニアが日々牛の画像や動画解析に苦戦しながら開発を重ねたシステムです。クラウドではなくローカル上で牛の行動を検知するため、遅延なくスムーズに高画質な映像を提供します。未来の畜産に、画像解析がどう貢献するのか?その大きなヒントがこの動画にあります。ぜひ、ご視聴ください! -
2025.05.11
おいしさとロス削減の両立「沼本カット」とは⁈
食肉のスペシャリスト本日のゲストは、株式会社ミコー食品代表取締役 沼本憲明さんです。本社は山口県岩国市にあり、獺祭の酒粕を飼料としたブランド牛「高森和牛」を国内外に販売しています。沼本さんは牛肉の価値をさらに高めるため、「沼本カット」を開発しました。一般的に牛肉の部位は約40種類に分類されますが、沼本カットでは約120種類に分類されます。この細かい分類により、これまで廃棄されていた部位もおいしく食べることができ、世界中から注目を集めています。沼本さんは世界各地で沼本カットのデモンストレーションも行っています。
番組では、全ての筋膜を把握し、力を極力使わない手の動きを沼本さんが再現!出演者一同が注目しました。明日からキッチンでのお肉の切り方が変わるかもしれません。
アフタートークでは、沼本さんが考案した「沼本カット」の技の一部をご紹介!利き手は添える感覚で力を極力使わず、目に見えない部位は刃先の感覚で肉や筋を判別してカット。簡単には真似出来ないまさに匠の技でした。また世界を飛び回る沼本さんが、カットの観点から和牛について語りました。和牛は香りや食後の余韻が格別ですが、海外で和牛は大きなロース肉として販売されることが多く、そのままレストランに納品されるため、廃棄する部分が多いのが現実なのだそうです。しかし、沼本カットを施すことで、ロスを減らしつつも味も向上し、さらに和牛の価値を高めることが可能となります。沼本カットをより分かりやすく皆さんにお伝えできるよう今回の動画では、沼本カットで約120種類に分類されたお肉の写真をお見せします。まるでアート作品のようで、出演者一同感動しました。ぜひご覧ください! -
2025.05.04
共に歩み、そして発展していくために
「ベロメーター」を提供する老舗食肉仲卸本日のゲストは株式会社日山畜産代表取締役 村上聖さんです。100年以上の歴史がある日山畜産が誇るのは、おいしさのガイドブック「HIYAMA NOTE」。約2万頭のデータがあるそうで「ベロメーター」とも呼ばれ、人間による評価が蓄積された味覚データベースです。もともとお客さま向けに開発されたそうですが、今では生産者が自分の牛肉評価を確認するためにも使われているとか。
和牛は日本の宝ですが、これから求められるのは「環境対応」。欧州に比べて日本の取組はまだまだで、これからの輸出には品質はもちろんですが、「持続可能性への取組」が求められるようになる、と言われます。1912年の創業から食肉仲卸として牛肉と共に歩んできたからこそ、将来にわたって和牛文化が発展しくために、生産者にメッセージを送ります。
アフタートーク番組「王国のホッとタイム」では皆さんのアルバイトについて話が盛り上がります。学生時代、日山畜産のアルバイトに入り、肉の加工技術を学んだ村上さん。大学生のアルバイトにしてはかなり特殊?ということでまずはラジオメンバーの「自分がやってきたアルバイト」です。メンバー納得と驚きの経歴が明らかになります。
さて、肉の加工はできるようになったものの、村上さんを悩ませたのは「経営」。それまで全く知らなかったので、働きながら大学院に通ったそうです。しかも、親(当時の社長)に内緒で!そこで見つけた「MBAスクールの大活用術」。INPUTとOUTPUTの実践学習を2年間続けたそうです。職場にもいい影響もあったそうですよ。
今後の畜産業界については、海外のマーケットを含めた市場を増やすこと、そして生産者が安心して生産できる環境を作っていくことが大切、と言われました。私たちも消費者として自国の畜産を守るため、小さくてもいいので、できることに取り組んでみませんか? -
2025.04.27
心の強さを持って六次化に向き合おう
白老町のカウボーイ本日のゲストは白老和牛王国上村牧場株式会社代表取締役 上村篤正さんです。和牛事業を始める前は鶏卵事業をされていたのですが、鶏卵は市場価格に左右されやすく、差別化も難しかったのだそうです。そこで自分の商品の評価を知りたい!と和牛の繁殖・肥育の一貫経営、レストランの経営、通販まで手掛けるようになりました。自分の育てた牛がいくらで売れるのか、ということが生産者にとっての評価である、と事業に必要な認可を次々に取得し、事業を広げていきます。
その道は平たんではなく、BSE、口蹄疫、O-157など何度も壁にぶつかったそうです。また、鶏卵事業と和牛の繁殖・肥育一貫経営は全くの別物。さらにレストラン経営も全くの初心者!知識も経験もナイナイ状態で課題だらけでしたが、上村さんは「壁だと気が付かなかった」。とにかくひたすら一生懸命に進んできたそうです。
今は、一生懸命やっていたから多くの人に助けてもらった、と振り返ります。「やってください」ではなく「自分で一生懸命考えて、自分でやる」ことで道は開ける、とこれから新しいことにチャレンジする皆さんへエールを送ります。熱意や気持ちは届きます!
牛を飼い、熱いハートを持ち、テンガロンハットをかぶった上村さんはまさに本物のカウボーイです。
アフタートーク番組「王国のホッとタイム」では通販商品についてお伺いしました。白老和牛王国の商品は通販で購入可能です。一番の売れ筋を伺ったところ「ハンバーグ」。しかも塩、コショウ、ナツメグしか味付けしてない超シンプルハンバーグです。今まで「おいしい肉の焼き方」は聞いてきましたが、「冷凍ハンバーグ」は初めてです。なぜハンバーグが一番の売れ筋なのか、そして上村さんがお勧めするおいしい冷凍ハンバーグの焼き方は?どうぞお楽しみに。 -
2025.04.20
子どもの笑顔が続く世界でありたい
データとAIで農家を無償サポート本日のゲストは丸紅株式会社穀物油糧部事業開発課 佐竹啓雅さんです。商社に勤めながらBeecoProgramプロジェクトマネージャーを務める佐竹さんは海外駐在時「和牛ではないWAGYU」を食べて苦い経験をしたことから日本の和牛業界を成長させたい、とプロジェクトの構想に着手。生産者が経営者になるのをサポートするプログラムBeecoProgramがリリースされました。BeecoProgramでは農家が飼養情報や肥育状況、セリの結果など、今まで紙で管理してきたデータをスマートフォンで読み込みむだけで、分析結果を生成AIが分析し、無償でフィードバック。経営分析できることで、経営の効率化が図れるようになっているそうです。近いうちにスマホのカメラで牛を撮影すると肥育の進行がわかるサービスの提供も開始されます(有償)。
「次世代の子供たちが笑顔になれる世界を構築する」をMissionに、そのための食の安定供給(お腹が空いていたら笑顔になれない!)、飼料の安定供給、そして「みんなで牛を飼う環境を作ろう」と、プロジェクトに取り組む佐竹さんのハートフルトークです。
アフタートーク番組「王国のホッとタイム」でも、佐竹さんの熱い思いがさく裂します。「丸紅株式会社」と言えば、皆さんご存じ大手総合商社。大企業で新規事業を進めるのは並大抵のハードルの高さではなかったはず。新しい製品だからこそ、さまざまな壁があったそうです。そんな時佐竹さんは常に自分のMissionに立ち戻ることを自分の原動力にしてきたそうです。
自分を奮い立たせる「モチベーション」ですが、出演者それぞれのようです。「反対意見は聞かない!」と言い切るパーソナリティ大野。そしてアナウンサー奥山は・・・?実は熱い想いを持つ奥山の激白をお楽しみに!